朝
国の街は今日もにぎやかだった
石畳の道には人が行き交い、
市場には朝から多くの人が集まっている
果物の甘い香り
焼きたてのパンの匂い
少しスパイスの効いた料理の香り
それらが混ざり合って、
街全体に“生活の匂い”を広げていた
子どもたちは広場を走り回る
笑い声が絶えない
大人たちは店先で足を止め、
値段を比べたり、談笑したり
何気ない日常
それがどれだけ尊いものか、
この世界では誰もが知っている
平和な景色だった
基地の前
朝の空気は少しひんやりしている
らっだぁが大きく伸びをする
その一言で、空気が緩む
金豚きょーが腕を組む
普段は何かしらの任務が入る
それが当たり前だった
みどりも小さく頷く
コンタミは穏やかな声で言う
その言葉には、実感がこもっていた
戦いの後だからこそ分かる
何も起きない日の価値
すると――
らっだぁが急に顔を上げる
唐突すぎる提案
レウクラウドが即座にツッコむ
らっだぁは笑う
その言い方は軽い
でも、どこか本気だった
戦いばかりの日々の中で、
こういう時間を大事にしようとしている
みどりが小さく言う
こうして五人は、
久しぶりに“任務ではない外出”をすることになった
市場は想像以上に賑やかだった
屋台が並び、
色とりどりの商品が並ぶ
果物、パン、肉料理、布、装飾品
人の声があちこちから聞こえる
笑い声
呼び込みの声
値段交渉の声
生きている街の音
らっだぁは早速テンションが上がる
目を輝かせながら屋台に突っ込む
金豚きょーが呆れる
すでに何かを買っている
早い
みどりは少し離れて、
静かに店を見て回っている
無駄な動きはない
興味のあるものだけを見ている
コンタミは紅茶の店へ
香りを確かめ、
店主と軽く言葉を交わす
その仕草は落ち着いていて、どこか品がある
レウクラウドは、少し離れた場所に立つ
全体を見渡せる位置
人々の様子を見ていた
子どもたちが笑っている
家族が並んで歩いている
何気ない会話
何気ない時間
それを見て、レウクラウドは優しく笑った
その時
小さな足音が近づく
子どもたちが駆け寄ってくる
らっだぁはすぐに手を振る
距離が近い
こういうところが、彼の強さだった
金豚きょーが苦笑する
子どもたちはさらに騒ぐ
レウクラウドの方を見る
レウクラウドは少し驚く
自分がどう見られているのか、
あまり意識していなかったから
でも
優しく微笑む
柔らかい声
子どもたちは嬉しそうに笑う
その笑顔に、レウクラウドの表情も少し緩む
五人は街を歩く
パン屋の前で立ち止まり
服屋を覗き
広場で少し休む
何気ない時間
戦いも、緊張もない
ただ歩くだけの時間
それがどれだけ貴重か、全員がどこかで理解していた
少し真面目な声
金豚きょーも頷く
本音だった。
みどりも小さく笑う
ほんの少しだけ
コンタミは静かに言う
その言葉に、全員がどこか納得していた
レウクラウドは空を見る
青い空
雲はゆっくり流れている
風は穏やか
街は平和
人は笑っている
その景色を見て、心の中で思う
“守りたい”
この景色を
この日常を
この人たちを
そして――
この仲間たちを
今はまだ
穏やかな朝
だが――
この平和は、永遠ではない
ストレス値
らっだぁ:25
みどり:24
金豚きょー:28
レウクラウド:27
コンタミ:30












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!