第40話

39話
650
2025/09/09 22:00 更新
桜君も副頭取も、どちらも攻撃は当たるものの、上手く防御したり躱したりで、相手に決定打を与えられない。











桜 遥
オラァ!どしたぁ!!
桜 遥
テメーがオレに負けるってことは
桜 遥
テメーの言ったことが、間違いだってことだよな!
桜 遥
テメーのとこのなんちゃって信仰・・・・・・・・の理屈なら
桜 遥
そうゆうことだろーがよ!!












そんな中、遂に桜君は副頭取の顎に力強い蹴りを入れた。














重い一撃に獅子頭連の歓声が止む。














しかし副頭取はダウンすることなく、その場に踏みとどまった。











十亀 条
図に乗るなよ…クソガキが…












そう呟いたかと思えば、副頭取はものすごい速さで桜君に迫る。














あまりの速さに桜君も対応出来ず、溝内に重い蹴りを受けてしまった。











あなた
桜君…!












蹴りの威力で桜君は舞台の端まで吹き飛ぶ。
















見ていただけで、自分の溝内も痛くなった。














桜君はモロに食らった蹴りで呼吸が乱れ、上手く立ち上がれない。














そんな桜君に、副頭取はカランコロンと下駄を鳴らしながら、ゆっくりと近づいた。











十亀 条
なんちゃって信仰?
十亀 条
お前に獅子頭連のなにがわかる
十亀 条
ここにいる全員が常に上を目指し、自分を押し通す誓い…
十亀 条
それが"力"の絶対信仰だ












桜君の隣で足を止めると、話しながら副頭取は片足を桜君の頭上まで上げた。














何をするのか分かり、サッと血の気が引く。














「やめて…」と震える声が漏れた。











十亀 条
ヒーローごっこやってるお前らとはぁ…
十亀 条
"力"の重さが違うんだよ!!!












副頭取はそのまま、桜君の頭を勢いよく踏みつけた。











あなた
桜君っ!!!













思わず立ち上がり、名前を叫ぶ。














獅子頭連からは盛大な歓声が巻き起こった。














助けたい、しかし、どうにかなど出来るわけもない。














段々目の前が涙で歪んでくる。















すると桜君がバンッ!と両手を地面に着いた。











あなた
桜 遥
だから…
桜 遥
言ってることと…やってることが違ぇだろって…












桜君は副頭取の力に抗い、起き上がろうとする。











桜 遥
"弱いものいじめクラブ"に改名しろよ。












副頭取をそう挑発しながら、桜君は不敵に笑った。














しかし、その言葉に副頭取の顔が一層険しくなる。











十亀 条
もう…
十亀 条
しゃべるな












そう言うと、副頭取はもう一度足を振り上げた。











あなた














また…!!














あんな威力で二回も踏みつけられたら、無事で済むはずがない。














けれど桜君は抵抗をやめなかった。











桜 遥
倒れてるヤツ、ボコるような…
桜 遥
女と中坊追い回すようなヤツらに…!












もう、ダメだ。














顔を逸らし、ギュッと目を瞑った。











桜 遥
負けられっかよおおお!!!












次の瞬間、ドカンッ!!!ともの轟音が響いた。















その音に違和感を覚える。














さっきと…音が違う…














恐る恐る舞台を見ると、副頭取は何故か桜君ではなく、桜君の頭を避けて地面に足を振り下ろしていた。














え…何で…?














桜君も驚いているようだった。














そんな中、副頭取が口を開く。











十亀 条
なにそれ…
十亀 条
知らない












そして副頭取の目がふとこちらに向けられ、バチッと目が合った。














あまりにいきなりのことで顔がこわばり、そのまま思い切り顔を逸らす。











十亀 条
……












え、なにっ、私何もしてないっ…














その視線から顔を背けて無理やり逃れていると、やっと副頭取の視線が私から外れた。











十亀 条
そうか…
十亀 条
だから君らあそこにいたのかぁ…












すると舞台からカランコロンと音がする。











十亀 条
ちょっとごめんねぇ












「え…?」と思い、壇上に目をやると、何故か副頭取は桜君から離れ、舞台を降り始めた。











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