第36話

反鏡
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2025/11/15 12:29 更新



Uraume’s side







羂索
羂索
花山院あなたの術式について知りたい...?







火山頭の呪霊が菅原の末裔に負けてから、

体は何処へ行ったのやら、頭部だけ残して帰還した 。









草木の呪霊が、火山頭の頭部を大切そうに抱えている 。

たかが呪霊如きが群れ、慈しみあっているのだ 。








その光景に、何とも言えない神妙な気持ちになった 。








__________ 穏やかな海が眼前に広がる、

蛸呪霊の生得領域の中 。








私は羂索にあなたの術式について問うと、

羂索は驚き半分笑い半分といった表情を浮かべた 。








羂索
羂索
え、あんなに近くにいたのに
詳しいこと知らなかったの?

羂索
羂索
まぁ当然か...貴族だったし、宿儺の隣にいれば
自分の術式使うまでもないしね







そう、羂索の言う通りだ 。

私はあなたの術式をよく知らない 。








きっとそれは、宿儺様も同様だ 。

出会った当初は術式を行使していた 。









しかしそれは本人の反射的な行動だった為に、

当人も自ら意識しての術式など、

行使はしたことないに等しい 。







それ故に私は、現在呪術師として生きるあなたのことを

理解しておきたいのだ 。







そんな私の想いを真正面から受けてして、

尚も薄ら笑いを止めない此奴に

多少なりとも苛立ちは覚える 。








それでも尚、羂索に頼るのは

此奴が狡猾で老獪な者であるからこそだ 。







此奴は計画の為ならば、何事も厭わない 。

努力も、失敗も、何事も 。







実行と失敗トライアンドエラーを繰り返し、

千年の乱世を渡り歩いてきた 。







斯様な者が、千年前から此奴の計画に携わる

花山院家の事を知らないことがあろうか 。







羂索
羂索
ま、いいよ
君に教えたとこでデメリットとかないし

羂索
羂索
花山院相伝術式、"反鏡呪法"について
その全貌を教えてあげる







_________ 呪術師として生きるあなた 。







千年前にかかった呪いは、

その小さな背には余りにも重すぎるものだった 。








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