「ねぇ、グク。
明日、会社の人と飲み会なんだけど、行ってもいい?」
『ダメ。』
毎回この返事。
ダメって言われるのわかってたけど一応聞く。
どうしても行きたい明日の飲み会。
『僕が、いいよって言うわけないよね...?』
「まぁ..そうだけど...」
だからといって黙って行くわけにはいかない。
『本当に飲み会、行きたいの?』
「明日のは絶対行きたいの!( ;ᯅ; )」
明日で最後の出勤となる社員の子もいて、絶対に行きたかった。
『分かった。』
「いいの?」
『うん。ただし、そんなにお酒、飲まないでね?』
「分かった。」
『後、帰る時電話して。迎えに行くから。』
「ありがとう。( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎」
私はニコッと笑ってグクにだきついた。
『ふふ。、やっぱり、心配。』
「大丈夫だから。」
次の日、私は、飲み会へ行った。
グクに言われたことも忘れていなかった。
なので、あまりお酒を飲まなかった。
少ししか飲んでいないけれど、だんだんクラクラしてきた。
社員👨「〇〇さん、大丈夫ですか?」
「全然大丈夫...。」
社員👨「嘘。大丈夫じゃない。送っていきます。」
「本当に大丈夫ですから。」
社員👨「いいから、いいから。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。