第112話

お粥
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2024/11/28 14:44 更新
(朱音Side)
体調を崩した涼夏ちゃんを見た一条さんはもう、“あたふた”。何時もの“冷静差”はそこにはなかった。そんな一条さんを見かねた高砂さんが声を掛けた。まぁ、この組では珍しく料理出来る人だもんね。“食べに行く派”が“多い”のよ…。だから戸惑う気持ちは解る。
高砂明夫
まったく、仕方無いわね…
なんて言ってる高砂さんだが顔は何処か嬉しそう。料理するの“好き”な人だからね。
高砂明夫
言っておくけど、作るのは貴方よ?
あくまで、私は教えるだけよ
一条康明
いや、兄貴、俺料理は…
高砂明夫
涼夏ちゃんの“為”でしょ!
貴方がやらなくて、“誰が”やるのかしら?
高砂さん、容赦無い!まぁ、そうだよね、そうなるよね。涼夏ちゃんって、“愛情表現”に“弱そう”だし。今まで適当な“野郎”に“付き合わされて”来たんだもん。きっと“看病”なんか“された事無い”と思う。イザナ君と鶴蝶君は別として。あの二人は“兄妹”みたいなモノだから、除外よ、除外!
渋る一条さんの腕を引いて高砂さんはキッチンへ。“出来ない”んじゃなくて“しない”って解ってるんだろうなぁ〜。因みに涼夏ちゃんは“料理”するの“好き”。あまり知られてないけど、良く陽那依さんのお店で(美織ちゃんや二郎君いない時)作ったりしてるからね。聞けば、“施設”でも“していた”そう。
高砂明夫
そうそう。
やれば出来るんじゃない
雅
(兄貴、スパルタ…)
本当に口だけ出してる。元々、一条さんって器用な方だし、“そんな気”は“してた”。じゃ、何で『くっつかないの』かって?涼夏ちゃんの“傷が深い”って事。まぁ、『あんな扱い』されてたら…ねぇ。
あっ、余計な事話していたら美味しそうな匂いが…。白だしと卵の香り。“お粥”の“定番”。にしても、涼夏ちゃんの為なら…ってのが見え見えなんだよね〜。これだけ“オープン”なのに、何で涼夏ちゃん気づいて…あっ、“妹”と“勘違い”してる?横にいる、朱音ちゃんと虎徹を見てみるとニヤニヤしてた。アンタ達、私にも教えなさいよ、心配なのはアンタ達だけじゃないんだから!
雅ちゃんは知らないだけ。涼夏ちゃんも『一条さんが恋人なら…』って思いはある。朱音ちゃんと久我君は涼夏ちゃん本人からなんとなく汲み取っただけ。雅ちゃんにしたら“妹と勘違いしてる?”涼夏ちゃん“鈍い”って思ってます。

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