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今日は、何だか運が悪い。もう二日は続く土砂降りの雨、くにおはそのせいで風邪をひいたらしい。
そのせいで今日は、一人。図書室へ行こうにも整備やらなんやらで入れない。もう、この長い昼休みはすることがなさすぎて不意にあのヤリチンと出会った教室へ向かった。
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空き教室
こえくんが自分の秘密に勘づいてしまったのでは無いかと不安になる。
でも、この先の言葉はせっかく仲良くなれた後輩との関係を崩してしまうかもしれないと思うと想像したくはなかった。
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Reru side
自分は、平凡で普通の学生生活を送るつもりだった。だが、ある日を境に自分は下位の人間へと落ちてしまったのだ。
放課後
その後数分その場所で待機する。通知が来たと思ったらゆうくんからだった
流石は、有名企業の御曹司なだけあって忙しいのだろう。しょうがないしそのまま帰ろうとした。その時、聞き覚えのない男の声が聞こえた
急に話しかけて怖くなったれるはその場からすぐにでも逃げ出したかった。家の方角を向くと不審者が腕を掴んできた。
学校で習った知らない人に話しかけられても無視しろって言われたことを今更だけど思い出した。
いくら自分が男だからといっても相手は大の大人だ。当然、抵抗できるわけもなくただされるがままに動いた。
そうして連れてこられたのは今にも犯罪が起きそうな路地裏。その男は、破るように服を脱がした。
確かに自分は中性的な声だが、そこまでとは。
でも、男と分かったらコイツも襲ってはこないだろう。
その後は、たくさん痛いことされたり犯された。
苦しい、気持ち悪いなのに体は快楽を求めてしまう。そんな自分も気持ちが悪くてたまらなかった。
自分は中出しされてしまった。本当に怖くて、酷く嫌悪感を感じた。
そう言うと男は服を着て立ち去った。その男に虫唾が走る。
しばらくそこから動けないまま泣き崩れた。泣き疲れた頃「死にたい」そんな言葉が頭に浮かんできて息苦しさを感じないほど無気力に家へ帰った、
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翌日
急にみんなからそんな対応をされた。後から風の噂で聞いたことだけど、あの日クラスメイトの一人から見られていたらしい。その後自分は「ヤリチン」と呼ばれ、女子だけでなく男子からも軽蔑の目で見られるようになってしまった。
唯一の救いだったゆうくんも生徒会に入り自分と関わる機会が減ってしまい、孤独だ。
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あの後から体が変になる時が3ヶ月に一度、一週間ほどあった。調べてみたらヒート期と呼ばれる発情期だということがわかった。
それをきっかけに第二の性について調べた。
自分が三つの性のうち1番下のオメガであること。オメガはヒート期になると強いフェロモンを発しアルファを誘発させること。発情期になるとアルファ、時にはベータに欲情してしまうこと。番(つがい)と呼ばれる契約があること。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。