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第2話

虫唾が走る
97
2024/04/06 09:26
いちご 
いちご 
入学式だぁ〜!
いちご 
いちご 
クラス替えで全てが決まると言っても過言ではない。花の中学生時代を過ごせるのか、はたまたほぼ会話せずに終わるのか
いちご 
いちご 
学生生活があの、紙一枚にかかっている、
いちご 
いちご 
神っ!私に最高のクラスをっっっ!!!
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今日は、何だか運が悪い。もう二日は続く土砂降りの雨、くにおはそのせいで風邪をひいたらしい。
そのせいで今日は、一人。図書室へ行こうにも整備やらなんやらで入れない。もう、この長い昼休みはすることがなさすぎて不意にあのヤリチンと出会った教室へ向かった。
Coe.
(もう、行くとこないしあの教室行くか)
Coe.
(アイツもたまたま空いていた教室を使っていただけだろう。だから僕はただ空き教室へ向かうだけ)
Coe.
(それだけのはずなのに、たまたまのはずなのに)
Coe.
(どうして)
Coe.
期待してしまうんだろう_
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空き教室
Coe.
失礼します。
Reru
おっ!こえくんやん
Coe.
うわっ、
Reru
「うわっ、」とはなんや、人に向かって
Coe.
だって、、、。いつもこの教室にいるんですか?
Reru
まぁな、ここは東校舎。そもそも特別教室以外は全て封鎖されてんねん。
Reru
だから先生も、生徒もほとんど通らない、最高のサボり場所なんや
Coe.
そうなんですか、
Coe.
、、、
Coe.
先輩、
Reru
ん?どないした?
Coe.
香水かなんかつけてます?
Reru
えっ?なんや急に
Coe.
なんか、出会った頃から何ですけどいい匂いというか、なんか甘い匂いがするんですよね
Reru
そうか?
Coe.
はい。なんか頭がフラっとするような感覚がします。先輩の近くだと
Reru
そうなん?大丈夫か?
Reru
(もしかして、、、。こえくんは_)
こえくんが自分の秘密に勘づいてしまったのでは無いかと不安になる。
でも、この先の言葉はせっかく仲良くなれた後輩との関係を崩してしまうかもしれないと思うと想像したくはなかった。
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Reru side
自分は、平凡で普通の学生生活を送るつもりだった。だが、ある日を境に自分は下位の人間へと落ちてしまったのだ。
Reru
ゆうくんっ!
Reru
今日の放課後一緒に映画館行かん?
如月ゆう
おぉ〜いいね!じゃあ行こうか
Reru
じゃあ、放課後映画館集合な!
如月ゆう
うん
放課後
Reru
あれ、いつもならゆうくんの方が早くきてるのに。珍しいなぁ、
その後数分その場所で待機する。通知が来たと思ったらゆうくんからだった
如月ゆう
『ごめん、れるち』
如月ゆう
『急な用事ができちゃって行けなくなった。』
Reru
『そっか、また遊ぼうな』
如月ゆう
『ありがとう!本当ごめんね』
Reru
『全然大丈夫やで』
流石は、有名企業の御曹司なだけあって忙しいのだろう。しょうがないしそのまま帰ろうとした。その時、聞き覚えのない男の声が聞こえた
モブ男
モブ男
ねぇ、君もしかしてオメガ?
モブ男
モブ男
俺、アルファなんだけど
Reru
おっ、オメガ、、?
Reru
何のことですか?
モブ男
モブ男
もしかして知らない?
モブ男
モブ男
オメガとアルファってのは、第二の性だよw
Reru
そ、そうですか
モブ男
モブ男
オメガなんだからちゃんと危機感持ったほうがいいよ?
モブ男
モブ男
危機感持たないと、襲われちゃうよ?
Reru
分かりました、
Reru
それでは失礼します。
急に話しかけて怖くなったれるはその場からすぐにでも逃げ出したかった。家の方角を向くと不審者が腕を掴んできた。
モブ男
モブ男
おぉ、っとなに帰ろうとしてんの?
Reru
は、話してください!
学校で習った知らない人に話しかけられても無視しろって言われたことを今更だけど思い出した。
いくら自分が男だからといっても相手は大の大人だ。当然、抵抗できるわけもなくただされるがままに動いた。
そうして連れてこられたのは今にも犯罪が起きそうな路地裏。その男は、破るように服を脱がした。
Reru
ちょっとやめてください!離せっ!
モブ男
モブ男
抵抗しても無駄だからな、
モブ男
モブ男
チッ、女じゃなくて男かよ、
確かに自分は中性的な声だが、そこまでとは。
でも、男と分かったらコイツも襲ってはこないだろう。
モブ男
モブ男
まぁ、女っぽいしヤれるか、w
Reru
えっ、まって、、、
その後は、たくさん痛いことされたり犯された。
苦しい、気持ち悪いなのに体は快楽を求めてしまう。そんな自分も気持ちが悪くてたまらなかった。
Reru
はぁっ、//や"だ、離して、、下さい、
モブ男
モブ男
んっ、//イぐっ、/
Reru
あっ、/や"めてっ!
自分は中出しされてしまった。本当に怖くて、酷く嫌悪感を感じた。
Reru
はぁ、//はぁっ、
モブ男
モブ男
はぁっ//じゃあな、
そう言うと男は服を着て立ち去った。その男に虫唾が走る。
しばらくそこから動けないまま泣き崩れた。泣き疲れた頃「死にたい」そんな言葉が頭に浮かんできて息苦しさを感じないほど無気力に家へ帰った、
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翌日
Reru
おはよ、モブくん、モブちゃん
モブ男2
モブ男2
、、、
モブ女
モブ女
、、、あっち行こ、
モブ男2
モブ男2
うん
急にみんなからそんな対応をされた。後から風の噂で聞いたことだけど、あの日クラスメイトの一人から見られていたらしい。その後自分は「ヤリチン」と呼ばれ、女子だけでなく男子からも軽蔑の目で見られるようになってしまった。
唯一の救いだったゆうくんも生徒会に入り自分と関わる機会が減ってしまい、孤独だ。
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あの後から体が変になる時が3ヶ月に一度、一週間ほどあった。調べてみたらヒート期と呼ばれる発情期だということがわかった。
それをきっかけに第二の性について調べた。
自分が三つの性のうち1番下のオメガであること。オメガはヒート期になると強いフェロモンを発しアルファを誘発させること。発情期になるとアルファ、時にはベータに欲情してしまうこと。番(つがい)と呼ばれる契約があること。
Reru
(あの時、アルファとシたせいでオメガの能力が高まったのだと思う。)
Reru
(今は、抑制剤を飲んでいるけど、もしかしたら効き目が薄れているのかもしれないな)
Reru
(こえくんがアルファだったら、どうしよう)
Reru
(こえくんになら犯されても_)
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いちご 
いちご 
長くなってしまいごめんなさい。
いちご 
いちご 
感想と♡待ってます!
いちご 
いちご 
ちなみにタイトルにもある「虫唾がはしる(むしずがはしる)」
いちご 
いちご 
というのは「ひどく不快なこと」を意味する言葉です。

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