第16話

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2026/05/30 09:07 更新
何もない部屋だった。…窓も、出入り口すらも。

全部壊れてから、そこが高いビルの一室にあったことを知った。



瓦礫の山、鼻をつく金属の匂い。

ふと自分の手を見ると、傷だらけで、
誰のかわからない血がついていて。





「動くな」

誰かの声が聞こえる。少しだけ首を動かすと、紫色の髪が見えた。

追手だろう。





"また"この悪夢を見ている。

明晰夢、というやつだろう。

普段は、起きた時に夢の内容なんて覚えてないけれど、今なら分かる。



夢とは思えない、鮮明な五感、感情。

何度も見てきた夢、何度も見てきた"現実"。



苦しい、辞めたい、逃げたい。

夢なんだから目覚めてしまえばいい。なのに、私は目の前の人から目を離せずにいた。



このまま見ていれば、普段は見られないこの続きが見れる。

私が忘れている何かが思い出せる。



そんな予感がしたのに。
lrn「…おーい、…うなされてる?、おーい!」



白い天井、廊下で生徒の騒ぐ声、そして見慣れた赤髪と金髪。



hskw「あなた大丈夫?顔、真っ青だよ?」

あなた『あー、多分…?』

lrn「緑仙先輩から倒れたって聞いて…」

hskw「ローレン、めっちゃ焦ってたもんね」

lrn「言うなよ!?



そんなやり取りを見ていると、なんとなく、「あぁ、あの夢の続きを見なくて良かった」と思えてしまった。



あなた『よいしょっ…てかさ、』

lrn「ん?どした?」

hskw「あ、話そらしたー!



あなた『剣持先輩って分かる?』



星川は若干目を逸らしたあと、こういった。

hskw「あー、有名だよ、めっちゃ強い、よ、うん。」



そして、ローレンも気まずそうにこう言った。

lrn「あー…、あなた遠足の班一緒なんだっけ?」

あなた『なんで知ってんの?』

lrn「緑仙先輩に聞いた」



2人はは若干気まずそうな目をしている。

あなた『え、何かあったの?』

lrn「あー、えー、星川、言っていい?」

hskw「別にいいよ」



lrn「さっき、あなたも起きないし、放課後自主練でもしていくかって思って体育館行ったの」

あなた『おん』

lrn「で、剣持先輩いたから、話して」

あなた『おー』

hskw「で、流れで戦おうってなっちゃって」



あなた『え?』

lrn「2対1でボコられた」





あなた『……えーーー!?!?』
お久しぶりです、長い間失踪しており申し訳ございません🙇

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