*伊野尾side
あけましておめでとうございます。
今日は、JUMPで初詣に来ています。
それにしても人多過ぎない?
これじゃあ、俺の姫が迷子になっちゃうんじゃない?背もちっちゃいし…
って、思っていたら
え!?あなたいないの?
こんな日に何してんだよ!
俺は光の言葉を聞く前に体が勝手に動いてた…
いつもそうだ。あなたのことになると勝手に…
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どれだけ探したんだろう…
そう思ってスマホの時間を見ると凄いたくさんのLINEが来ていた
やっぱりみんなもあなたのこと心配なんだ
そんなことを思いながら走ることの無いこの体で探していると大好きなあなたの背中が見えた…
そういうと可愛らしく俺の方を見るあなた
泣いてたのかな?少し目が赤い気がする
そういって抱きついてくる君
僕を見て安心したのか笑顔になる君
そう言って、手を差し出す
そうやって、可愛く聞いてくる君は計算なのか天然なのか…僕をいつも翻弄する
そういうとやっと理解したのか顔を赤くしながら手を繋ぐ君
顔を赤くしながら言う感謝の言葉はいつもより照れてて可愛く見える
手をつなぎながら帰ってる途中
そういって笑う君
何がおかしいのだろう?
たしかに見つけられるのはいつも涼介や薮くんだ…
自分の情けなさに気づき返事を忘れてしまう
あなたは大ちゃんが海外で迷子になった時の話をしてる
そりゃ大ちゃんだったら一応男だし大丈夫だろうと思って観光してたよ。あなたといたかったし…
でも今回は違うよ?
君は女の子だしもう暗くなってる
あなたの身に何かあったら一生自分のことを恨んで生活すると思う。
それにあなただからだよ…
そんなこと言っても君は鈍感だから気づかないんだろうな…
ほら、思った通りの答えが返ってきた笑
今すぐこの気持ちを伝えてもいいけど…
まだ、この関係を壊したくないし…
それに、俺以外にもあなたのこと好きな人いるだろうし
今はまだ内緒
納得が言ってないような君
急に笑い出すからなんだろうと思うと
顔をのぞき込みながらの「ありがとー」
その笑顔は反則だろ…
大丈夫?って聞いてくるけど君のせいだからね?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。