ラウールside
ベットの上に倒れ込み
大きなため息を吐く
なんでこんな時に、
もう一度ドアを開けて
リビングに行こうとすれば
ドアの目の前には秋君がいた
『あっ、』
ラウ「なに?」
『あっ、いや、準備できたから呼びに来たんだけど、』
そうゆう秋君を無視して
横を通り過ぎ階段を降りた
秋君が頼ってくれなかっただけで
なんでこんなにムキになってるんだろう
もう、いいや、
今日は楽しむだけ楽しんで寝よう
明日ちゃんと話せばいい
阿部「あれ?秋は?」
リビングに入れば
阿部ちゃんが俺にそう言う
『知らない』
阿部「そっか、ラウール何飲む?」
『お茶で大丈夫』
阿部「わかった」
なんて、いつもと同じように接してくれる阿部君
やっぱり、大人だと思った
こんな小さいことで腹を立ててる自分が
馬鹿みたいに思えてくる
目黒「なに、元気ないじゃん」
『そんなことないよ、』
目黒「ラウールが元気ないとか珍し」
『だから、元気あるって、』
目黒「秋君?」
『えっ、?』
驚いてめめの方を見れば
分かりきったように
そんな、俺の顔を見て笑う
『なんでも分かるんだね、』
目黒「あたりなんだ、」
『ちょっと喧嘩しちゃって、』
目黒「まあ、今日は楽しも。明日になったら元に戻ってるよ」
本当にそうなればいいな
なんて、無責任なことを思ったりする
それから、リビングのドアが開いて
秋君が入ってきた
深澤「やっと来た、飲み物は?」
夢野「あー、コーラで、」
渡辺「はぁ!?お前今日も飲まないのっ!?さっき飲むっていったじゃん!!」
夢野「飲むとは言ってない、考えとくって言ったの」
渡辺「うわ、言い訳だ」
夢野「別にいいだろ!」
渡辺 「いや、いいけどさぁ、なんでそんなに飲まないの、楽しくないじゃんっ、」
夢野「単純に弱いから苦手なだけ」
渡辺「意地でも飲ませてやるからな」
夢野「絶対やめろ」
なんて、秋君の肩を掴みながら
仲良く話す翔太君を見て
少し羨ましいなんて思ってしまう
そんな僕の横で、まためめが笑う
目黒「そんなに嫉妬すんなら謝って来なよ」
『無理、』
目黒「まだ子供だな!」
『うるさい』
なんて話していれば
ふっかの声がする
それと同時にコッブの上げれば
すぐに騒がしくなっていった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。