今日の授業の終わりのチャイムが鳴る。
黒尾くんはそう言って足早に教室から出ていった。
さてと、沙織が今日日直だからそれ終わるまで待ってから行こうっと。
高校バレー特集…
全国にはいろんな強豪校がいて、すごい選手もたくさんいるのが文章から伝わってくる。
私はずっと個人戦でやってきたけど、こういうチームプレーのスポーツってチームの信頼関係がないと戦えないから、それだけでもすごいと思う。
私たちは体育館に向かった。
前は覗き見だったけど、改めてちゃんと見れる…
初めてのバレーボール…
わくわくとドキドキが止まらない。
どいつもこいつも…
って俺もか…!!!!
早くあなたの名字来ねぇかなぁ…
キュッキュッ…
バシッ!!
バシッ!!
キュッ…キュキュ…
みんなの練習している顔が真剣で声かけるタイミングが難しくてモジモジしていたら、沙織が大きな声で叫んだ。
黒尾くんが駆け寄ってきてくれた。
私たちは手招きされて用意されたパイプ椅子に座った。
こうして見るとみんな背が高いな…
黒尾くんもやっぱり背が高くて存在感がすごい!
その後、紅白戦が始まり、私はサーブやスパイクの迫力、レシーブやトスの技術の高さ、終始圧倒された。
そして何よりも、ボールがなかなか床に落ちない。
とにかく続く…これが音駒の強さ…
黒尾くんは両手の中でボールをクルクル回し、ボールを天高く投げ助走をつけて、高く、高く跳び、スパイクを放つ。
私が見たかったあの日のサーブがまた見れた。
綺麗でしなやかで安定感がある。
あれよあれよと時間が過ぎ、紅白試合は終了。
黒尾くん率いる紅が僅差で勝利。
黒尾くんの号令でみんな片付けや掃除を始める。
そして、黒尾くんがこっちにやってきた。
私がそう言うと黒尾くんがニヤっとした笑みを浮かべた。
私たちは体育館を後にした。
さて、帰ったら今日間近で試合見れたからルールとかプレイのこと勉強しよっと!
気になってる女子の言葉に翻弄されるキャプテンなのでした笑












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。