第4話

音駒高校排球部
702
2024/11/07 12:02 更新
新学期が始まって2日目…
私は、昨日黒尾くんに直してもらった自転車に乗って、沙織とのいつもの待ち合わせ場所に向かった。
沙織
あなたのニックネーム!!おはよー!!
あなた
沙織!おはよー!
沙織
てか、自転車直ったんだ?!
あなた
そうなの、同じクラスの黒尾くんが直してくれたの。ちなみに朝、学校の駐輪所まで運んでくれたのも黒尾くんだったんだよ。
沙織
黒尾??あーバレー部の人じゃない?!
あなた
そうなの??黒尾くんバレー部なの??確かに背も高いしバレーとかバスケ部っぽいなーとは思ったけど…
沙織
うちの高校のバレー部は全国大会常連校だからね!!黒尾くんって確かキャプテンじゃなかったっけ?
あなた
え、そうなの?!全然何も知らないや…
沙織
まぁ知らないのは仕方ないよ!あなたのニックネームも自分の部活でいっぱいいっぱいだったしさ!
すごいなぁ…
全国大会常連校だったんだ…
しかも黒尾くんバレー部のキャプテン…
なんかあの貫禄だもんね、納得。
あなた
あ、沙織。私、正式に陸上部を退部してきたよ。今まで沢山応援してくれて、励ましてくれてありがとう。
沙織
あなたのニックネーム…ホントに頑張ったね!!今度お疲れ様会しようね!!パーーーっとやろ!!
あなた
うん!!ありがとう!!
学校に到着して、沙織と教室に向かう。
沙織
みんなおっはよー!!!!
沙織は本当にコミュニケーション能力が高いから誰とでも分け隔てなく接することができる。
だから自然と沙織の周りには人が集まる。
そんな沙織が魅力的で羨ましい、そしてこんな私とも仲良くしてくれる…本当に感謝しかない。


自分の席に行くとまだ黒尾くんは来てなかった。
あなた
朝練…かな…??
黒尾
なになに〜俺の机まじまじと見ちゃってー
あなた
ひっ!!!!!
急に後ろから黒尾くんに声を掛けられてビックリしてのけぞった…
黒尾
あなたの名字さー、毎回ビックリするよな笑
あなた
そりゃ不意に声かけられたら誰でもビックリするよ…
黒尾
まぁわざとやったんだけどニヤ
あなた
からかってるの??あーもー昨日はいい人だと思ったのになー
私は黒尾くんからそっぽ向いてストンと自分の席に座って背中を向けた。
黒尾
お、おぃ…悪かったって…すまん!!
あなた
まぁわざと怒ってみたんだけどねニヤ
黒尾
くっ……!!(かわいいかよ!!)
沙織
あなたのニックネーム♪お昼ご飯食べよー!
午前の授業が終わり、お昼休みの時間。
沙織がお弁当片手に私の席に来た。
黒尾
俺の席使っていいぜ。俺屋上行くから。
沙織
え、いいの?!ありがと!!
そう言って黒尾くんは教室を出ていった。
沙織
黒尾くん優しいねー!なんか流石って感じ!
あなた
ねー、なんかチームまとめてるだけあるなーって思うよね。
沙織
あなたのニックネームはさ、部活辞めたけど何かやりたいこととかあるの??
あなた
うーん、特にはないかなぁ…今さら新しい部活に入りたい訳でもないし、もう受験勉強でもし始めようかなぁ…
沙織
相変わらず真面目ねー!まぁそこがあなたのニックネームのいいところよね♪私なんかずーーーっと帰宅部だし笑
あーーーー
今日もいい天気だーーーー

俺は購買で買った焼きそばパン咥えたまま空を仰いだ…

今朝のあなたの名字のあれは反則だろ!!!!
黒尾
くそっ!!!!
夜久
おやおや〜??だいぶ重症ですねぇ〜??
黒尾
何でいるんだよ…
夜久
居ちゃいけねぇのかよ!!屋上はみんなのもんだぞ!!
黒尾
あーはいはい…
夜久
そんなことより…あなたの名字あなたの下の名前、正式に部活退部したらしいぜ。
黒尾
?!
…まぁ、そうだろうな。あんな怪我したんだトラウマもあるだろうし、アイツはプライドも高いだろうよ。
夜久
じゃ、俺戻るわ!!
黒尾
え?!それだけ?!
どいつもこいつも面白がりやがってまったく…
授業中はずっとあなたの名字の後ろ姿を見ている。
華奢な身体、時折髪の毛の隙間から見えるうなじ、プリントが配られる時に一瞬見える横顔…
俺は…何を考えてるんだ…

気になる…?

好き…?

なんとも言えない初めての感情が湧き上がってくる。
だから困惑するんだ。
あなた
……おくん!
黒尾
………。
あなた
黒尾くん!
黒尾
ハッ!
お、おぅすまん…
あなた
どうしたの?大丈夫?
黒尾
何もねぇよ!(お前だよお前ーー!!)
授業も終わりみんな部活に行ったり、帰宅したり、教室に残って談笑したりしていた。

私は今日は日直だったから最後に日誌を書いて職員室に先生に届けに行った。

教室に戻る途中、体育館の方からボールの音が聞こえてきた。
あなた
そういえば、黒尾くんバレー部なんだよね?まだ本人にちゃんと聞けてないけど…
自ずと足が体育館に向かう。
扉が開いていたから、そっと中の様子を見た。
山本
黒尾さん!!ナイサーーー!!
その瞬間、黒尾くんがボールを天高く投げ、高くしなやかに飛びボールを反対側コートに叩き入れていた。
その動きのしなやかさに…
あなた
まるで黒猫…
バレーボールを近くで見たこと無かった私はその迫力に圧倒された。
ボールの威力や個々のプレー、そして何よりもボールを落としたら負けのスポーツだからかとにかくボールが繋がる…すごい…
私はつい見入ってしまった。

ふと我に返り、教室に戻った。
あなた
黒尾くんのジャンプ力凄かった…また私が走高跳やってた時とは違う景色が見えてるんだろうな…羨ましい…
またこっそり見に行こうかな…

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