部活終わって全員が部室を出たことを確認し、俺は部室を施錠した。
研磨は察しがいいな。
ずっと行きも帰りも研磨と一緒だったけど、これからは朝だけだな。
さてと、あなたの名字はまだ体育館だろうから待ってるか。
俺は再び体育館の出入口に戻った。
今日は新鮮な気持ちで部活ができた。
俺だけじゃなくメンバー全員、あなたの名字のおかげでモチベーションが上がっているのもわかった。
あなたの名字も初日から一生懸命さや誠実さは皆には伝わってる。
マネージャーという存在が今後俺たちにとっては大きな存在になってくるだろう。
そんなことをぼんやり思っていたら、あなたの名字が体育館から出てきた。
さっきまでジャージ姿でポニーテールだったあなたの名字がいつもの制服で髪を下ろして出てきた。
これが…ギャップ萌えってやつか…。
…って俺何考えてんだ!!!!
思わずどもっちまったじゃねぇか!!!!
まぁ、そう来ると思ったけどな。
そこは譲らん。
あなたの名字があーだこーだいろいろ一緒に帰ることを拒否してきたが、相手はこの俺だ。
引き下がるわけねーだろ。
途中、あなたの名字の反応が面白すぎてからかっちまったが最後は素直に俺は気持ちを伝えた。
やっと観念してくれたあなたの名字。
あなたの名字の自転車を引っ張り出し、俺は跨る。
その後にあなたの名字が後ろに乗り、俺の腰辺りのジャージをキュッと掴んだ。
遠慮しすぎだろ。まぁそういう謙虚さがあなたの名字のいいところではあるけどな。
まぁ、俺としては腰に手を回して欲しいところだが…。
と、思っていても道中、会話らしい会話ができず俺はヒヨッた。
まぁ、多少授業中のこととか部活のこととか話したが続かない。
まぁついこの前までお互い存在を知らずに、いきなり同じクラスになって、すぐバレー部のマネージャーになったわけだからな。
友人ともまだ呼べない、ただの同級生…の仲だ。
歯がゆい…。
焦っても仕方ないことはわかってる。
だから…。
あなたの名字の家に着いて、俺はそう言われた。
ずるいのはどっちだよ…。
そんな笑顔向けられてそんなこと言われたら…。
俺はあなたの名字の頭を撫でて、両手であなたの名字に聞こえないようにあなたの名字の両耳を塞いだ。
そう言ってあなたの名字の両耳から手を離した。
俺は足早に帰り道を歩き始めた。
絶対今、とんでもなく赤面してるのがわかる。
最後にあなたの名字の大きな茶色の瞳に見つめられたらもう限界だった…。
とりあえず、明日も頑張るか!!!!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!