第16話

雌雄眼15
434
2025/01/19 07:50 更新





俺たちは再びA tree with moneyまでやって来た。
全員で来ると目立つってことで、俺とテヒョンとホビさん、そして俺のツレのマッチョの4人で入ることにした。

マッチョっつーのはあだ名で、その名の通り身体ががっしりしている。何かあったら頼りになりそうだし、なにより高校生にしてはえらく貫禄があって20代と言われても納得してしまうほどに大人びている。
おかげで、店の人に怪しまれずにすむって話だ。

ちなみに外には俺の仲間とドユン、それとドユンの仲間達が待機している。もし何かあった時はこいつらにも応援を頼む。

正直、ドユンがここまで付いて来るなんて意外だった。ホビさんの優しさに触れてドユンの良心が目覚めでもしたのか、それとも、テヒョンの心がすっかり潰れちまったのを見て何か思う事があったのか…
はたまた何か他に目的でもあるのか、俺にはわからねぇな。





🐿「いいかい?調べるだけだよ?僕が危ないと判断したら絶対に引き返すこと。」


🐻「…わかった。」


💪「はいっス!」


🐥「わかってるよ。」


🐿「ぁぁ、こんな事がバレたら…人生終わりだ…」


ホビさんがそう呟いた。


🐥「ああ、そうだよな…」


ホビさんみたいに…真っ当に生きている人間は、失うものが大き過ぎるんだ。






店はどうやらまだ営業中らしい。お客の数はまあまあだな。

あの時と同じようにゲーム機やビリヤード台がある大きな部屋を出ると狭い廊下に出た。その廊下を進んで行くと、そうだあの時、この1番奥の部屋でテヒョンとカードゲームをしたんだっけ。



さっそく俺たちは客のふりをして、例のカードゲームの部屋、その他のゲーム部屋も怪しい所がないか調べた。


残るは、このスタッフルームだけだ。
やっぱりドユンの言う通り、スタッフルームに何かあるらしい。


🐿「残るはこの部屋だけだけど…入るのは気が引けるなぁ…これ、従業員しか入れない所だよね。」


🐥「ここからは俺とコイツが行くぜっ。ホビさんとテヒョンは店の外でアイツらと待っていてくれ!」


🐿️「だ、ダメだよ!危険すぎる!僕も一緒に行くよ。」


って、そう簡単に引き下がるわけねぇよな。


🐥「……ホビさん、俺たちここで待ってるから、テヒョンを店の外に出してくれねえか?ほら、怯えてるだろ?」


🐻「…ぼくはべつにっ…」


🐥「そういう事だから、よろしく頼むよ!ホビさん!」




なんとか2人を説得して店の外に出す事が出来た。

テヒョンも、ホビさんも、危険な事にはなるべく巻き込みたくねぇ。
特に、ホビさんは警察官だろ?夜中に子供を連れてこんな怪しい店に来た事が警察側にバレたらどうなる…
こういう事は俺たちの役目なんだよ。





🐥「行くぞ!マッチョ!」


💪「行くんスか!?ホビさんまだ戻ってないっスけど!」


🐥「なんだよ、びびってんのか?俺たち2人で十分だろっ?」





灰色の鉄の扉にはSTAFFONLYの文字。


ガチャ…




俺たちはその部屋を物色した。



🐥「んー掃除用具に備品…ただの物置、か。」


💪「んーどうっスかね、あれ?ここ、なんか怪しいっスね。…ん、なんだこのボタン。」



ポチッ



ガラガラガラガラ………


💪「わぁっ!!ジ、ジミンさん、これ!」


🐥「おいっなんだ!?大丈夫か!?…ん?壁が勝手に動いて…」


こ、これは…!!










マッチョが押した謎のボタン。
それを押すと壁が動く仕組みらしい。その壁の奥に現れたのは、

例のツイットーの投稿写真と同じ場所だった。




💪「ジミンさんっ!バレたらやばいっス!そろそろ出ましょうよっ!」


🐥「…そ、そうだな!出よう!」




ガチャ…ン…





🤵「…おや?」



俺たちが灰色の鉄の扉を押し開けて元の狭い廊下に出ると、それをちょうど店員が見ていた。

くっそ、、見られたか。


🐥「おいっ、急いでここを出るぞ!」


💪「はいっス!」




🤵「…あっ、ちょっと君たちっ!あっ、ああ…!」




















🐥「はぁっはぁっ…!」


膝を抱えて屈み、呼吸を整える。

あの時と同じように急いで店を出て、走ってここまで来た。

あの日、3人でソフトクリームを食べた公園まで。




🐥「…はあっくそっ!もうここまで来れば大丈夫だろ!」


👦「はぁっはぁっ…な、なんなんだよっいきなり走れって…」


🐿「ふぅ!…やれやれ、皆ちゃんと揃ってる!?」


1.2.3.4..…….9よし、全員居るみてーだなっ。


🐥「テヒョン、もいるな。おまえってさ、意外と体力あるよな。」


🐻「はぁ、はぁ…、そうかな…そう、かもっ!へへっ」




🐿「ところで…ジミン?どうして僕が来る前に潜入しちゃったの?危険だって言ったよね?」


ホビさんがお怒りだ。


🐥「ごめんごめん!ついワクワクしちまって!」


🐿️「・・・ったくもうっ、それで?やっぱりあの部屋の奥に更に部屋があったんだって?」


🐥「そうなんだ。しかも隠し扉の奥は、ツイットーに投稿されたあの写真と同じ場所だった。たぶん扉の奥でヤベー事やってんだろ。」


💪「どうしましょう、店員に見られちまいやしたネっ!…大丈夫っスかねぇ…俺たち…。まさか、これから消されるんじゃ…」



消される。


そうだな、おそらくあの部屋で行われているのは、いわゆる闇カジノ…?だと思う。

よくわかんねーけど、あの部屋に入れるのは店側と親密な関係を築いている限られた人物だけだろうな。

一般の客が入ってきて、バラされでもしたら店はおしまいだ。




🐥「そりゃぁ、消されてもおかしくはないだろ。」



ん…?


まて、、


まさか、そういう事だった、のか?



俺たちは、顔を見合わせた。

きっと同じ事を考えているに違いない。




🐿「………つまり、ジョングクくんも、今と同じようにあの部屋を見ちゃったから消された…って事!?」


そうだよ、、、

そうに違いねえ、、


🐥「…くそ、ジョングク!くたばってたら承知しねーぞ…」


🐻「そういう事だったの………ジョングク…」






































※時間が飛びました。





ー9/6水 03:40ー



あれから、どれくらい経った…


🐥「…いってぇな…」


クソ、身体中がバカみてえに痛てぇよ…





俺はここで死ぬ

のか…






俺の仲間達は、
どこだ、どうなった…



ああ、あんな所に居たよ…
なんだよ、お前らくたばってんじゃねーよ





ああ、そうだ
テヒョンはどこにいる


ああ、テヒョン

無事だったんだな


なんだよ、震えながら泣いてるじゃねぇか



なぁ、テヒョン、他の奴らはどこなんだ

ホビさんやドユン達…








ふっ、ふはっ………

みんなくたばっちまったのか…?









ごめんな、俺、何も出来なくて…


ジョングクもおまえも助けてあげられねぇや…

なさけ、ねぇ


な…










プリ小説オーディオドラマ