手紙を書いてたら 、いつの間にか結構時間が過ぎてたみたい。
最後の朝ごはんサボっちゃった 。
昼ご飯まであと少し。最後に、庭へ出ようかな 。
松葉杖歩きにくい。
医務室を出るのさえ難しい ... 。
こうやってレイといるのも後少し 。
寂しい 、嫌、死にたくない。
そんな感情が押し寄せてくるのを
精一杯防ぐしか私には出来ない 。
泣きたい 。泣かない 。泣けない 。
渦巻くもやもやの霧 。
涙を抑える 。
いつもそう。レイは、私の事を全部分かってる。
レイが答える前に 、気付いたら泣いていた 。
寂しい 、悲しい 、嫌 、
そんな感情を曝け出してたくさん泣いた 。
今までで 、いちばん 。
最後に庭へ行こうと思ったのに 、もうお昼ご飯になってしまった 。
まあいいか 。泣いてスッキリしたし 。
そっと 頷いた 。
やっぱりレイの言葉はすとんと心に落ちる 。
そう 、
きっと大丈夫 。
そして 、最後の昼ご飯 。
ハウスで食べる最後のご飯 。
やっぱりみんなで食べるご飯は美味しいなあ…
この 11年間 、嬉しいことばかりじゃなかったけど ...
大好きな家族といられる時間 、楽しかった 。
脱獄を最後まで見守れないのは辛いし 、寂しい 。
けど 、最後に伝えておきたい 。
みんながこっちを向く 。
うん 。だから大丈夫 。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。