日光がカーテンの隙間から差し込み
その光で目が覚めた。
まだ完全に開かない目を擦りながら
ベッドから立ち上がろうとした瞬間
強烈な吐き気と頭痛が
身体を襲ってきた。
身体が言う事を聞かなくて
痺れたように 震えて動かなくて
もう、その場で吐いてしまった。
これも、自分を傷つけた私への罰なのだろうか
単なる、異能力の呪いなのか
それとも
あの子を守れなかった
私への恨みなのか
やっと、思い出したよ
夢に出てくる 君の事
逆に
どうして思い出せなかったのだろう
忘れちゃダメなのに
私のせいなのに
こんな私でも
許してくれるかな
ごめんね
深月ちゃん
布団からガバっと起き上がり
目を覚ました
さっきのは…夢だったんだ
私は朱炎の両手を握り
涙を堪えて、朱炎の目を見ながら言った
最初はヘラヘラしていた朱炎だが
段々と、目を大きく見開いて…手も、プルプル震えてて…
力が込められていることが伝わった。
朱炎に言いたいことが直ぐに伝わり
私は嬉しさで朱炎に抱き着いた。
勢い余りすぎて朱炎の背中が床に衝突したけど
朱炎はそれより…!と話を切り替えたから
気にしてないのだろう
朱炎はパッと立ち上がり
私と至近距離になった。
さっきの私のように
気にしてないと言わんばかりに
朱炎は私の両手をギュッと強く…だけども優しく包み込んだ
赤は笑顔でクルクル飛び回り
上機嫌なよう。
そんなに想ってくれてるんだ…と認識過剰な気もするが
喜んでくれてるから、単純に受け取ろう。
朱炎には…ノリでというか…勢いで言っちゃったけど…
ユウマとか父さんとか、博士とか……
……すっごいよそよそしい態度とっちゃったし…
……やっぱ、それでこそ朱炎だよ。
朱炎side
あなたの下の名前が出ていったこの部屋で
私は一人、佇んでいた。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。