カウンターの方へと戻ればヘリンちゃんの姿はなかった
多分ヤンくんがこっちに来たから怒って帰ったんだ
と 馬鹿な私でも予想がつく
変に相手されないといいけど … と思いながら
ヤンくんに借りたい本を差し出した
なんて勘が鋭いのだろう … 流石ヤンくん と感心しつつ
適当に本を取ったことがバレないように振る舞う
「 下らなさそうな題名ですね 」とか言われるかな
なんて思ってたのに案外興味津々そうなヤンくん
'' もしかして恋愛話とか興味あるタイプ !? '' と
思い恐る恐る聞いてみる
'' ヤンくんお姉さんいるんだ '' という初耳の事実と
勝手に勘違いをしてしまっていたことが恥ずかしくて
今の私の感情はすごくぐちゃぐちゃだ
それを紛らわすようにヤンくんに提案を持ちかけた
あと15分ヤンくんは図書室に残ってないとだめで
その時間を活用してふたりで本を読む誘いに成功
本棚がズラっと並んだその奥にある机に本を置き
ふたり並んで隣同士で座る
少し動けばヤンくんの制服が当たるくらいの近さで
誘ったのは私の方なのに鼓動は速くなるばかり
初めて読むジャンルの本に興味津々で
隣でパラパラとページをめくっていくヤンくん
そんな姿が可愛くて仕方なくて頭を撫でたいくらいだ
本には目もくれずヤンくんの横顔を眺めていたら
片手で顔を隠しながらそう呟くヤンくんに
もっと胸は高鳴って顔に熱が籠っていく
ねぇ … ヤンくん その気持ちは ………
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お久しぶりの投稿すぎてますねㅠㅠほんまにお待たせしました><













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。