第19話

絶対勝とうね体育祭
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2026/04/15 03:00 更新
あれから2週間が経ち、雄英体育祭本番当日となった。
2週間の間に、A組全体へ向けて宣戦布告をされたりと、様々なことがあった。

私の怪我も治ってきたようで、痛みはもうほとんどない。
今朝もリカバリーガールの治癒を受けてから、控室へ入った。
切島鋭児郎
あなたの下の名前!もう運動していいのか?
あなた
うわっ!?
控室に入った瞬間、入口付近にいた切島くんに声をかけられた。
あなた
完全ではないですが、今朝の治癒で骨は繋がったそうです。
あなた
絶対に外せないイベントなので、できる範囲で参加しろ、とお父さんから言われまして。
そう、まだ完全な治癒には至っていない。
あまり強い衝撃を受ければ、また骨が離れるリスクがある。

リカバリーガールからは、肋周辺に痛みを感じたらすぐにリタイアするように言われているのだ。
切島鋭児郎
そうか!がんばろうなお互い!
そう言って突き出された拳に、そっと自身の拳を合わせる。
合ってますかね……?と心配になるが、表情を見るにあっているようだ。

そんなこんなで、入場を迎えた。
プレゼントマイク
A組だろぉぉ!!?
プレゼントマイクこと山田さんの言葉で、入場が始まる。
スタジアム内には、毎年テレビで見るように多くの観客がいた。
あなた
緊張してきました……。
そんなことを言いながら、整列をすれば、今年の1年主審は18禁ヒーロー・ミッドナイトこと睡さんらしい。
壇上に上がった睡さんはいつものヒーロースーツを着ている。
ミッドナイト
選手代表!!1-A爆豪勝己!!
睡さんのその声で、爆豪くんが前に出る。
私は入試次席合格と言われていたが、主席合格者は彼だったのか。
そんな疑問が晴れて少しすっきりしたが、これから彼がする宣誓に、嫌な予感がした。
爆豪勝己
せんせー、俺が一位になる。
あー……また。

爆豪くんがそういった瞬間、調子のんなよA組、とまとめてブーイングを受けた。

本当に、この人はあきれるほど闘争心に満ちています。

闘争心があるのは良いが、それに周りを巻き込むとはいかがなものか。
ブーイングを受けるようなことは個人でやってほしい。
ミッドナイト
第一種目!今年は……コレ!!!
考えているうちにモニターに映されたのは”障害物競走”。
スタジアムの外周約4㎞を、”何をしたってかまわない”という条件のもと走り切ればいいらしい。

負傷中の挙句、2週間ほとんど運動をしていないこの身で、何ができるだろうか。
あなた
でも……勝ちたいですよね。
スタートの合図とともに走り出す。
スタートゲートが狭く、他の生徒たちがせめぎ合っているが、そこを無理やり力押しで抜け出させてもらう。

抜け出した瞬間に出てきた轟くんの氷結をすんでのところで避け、第一関門突破に取り掛かる。
第一関門は入試の0ポイント仮装敵。武器持ちではあるが、一度吹っ飛ばした経験はある。
あなた
なるべく負担を少なく、かつ迅速に……と言ったところでしょうか。

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