あれから2週間が経ち、雄英体育祭本番当日となった。
2週間の間に、A組全体へ向けて宣戦布告をされたりと、様々なことがあった。
私の怪我も治ってきたようで、痛みはもうほとんどない。
今朝もリカバリーガールの治癒を受けてから、控室へ入った。
控室に入った瞬間、入口付近にいた切島くんに声をかけられた。
そう、まだ完全な治癒には至っていない。
あまり強い衝撃を受ければ、また骨が離れるリスクがある。
リカバリーガールからは、肋周辺に痛みを感じたらすぐにリタイアするように言われているのだ。
そう言って突き出された拳に、そっと自身の拳を合わせる。
合ってますかね……?と心配になるが、表情を見るにあっているようだ。
そんなこんなで、入場を迎えた。
プレゼントマイクこと山田さんの言葉で、入場が始まる。
スタジアム内には、毎年テレビで見るように多くの観客がいた。
そんなことを言いながら、整列をすれば、今年の1年主審は18禁ヒーロー・ミッドナイトこと睡さんらしい。
壇上に上がった睡さんはいつものヒーロースーツを着ている。
睡さんのその声で、爆豪くんが前に出る。
私は入試次席合格と言われていたが、主席合格者は彼だったのか。
そんな疑問が晴れて少しすっきりしたが、これから彼がする宣誓に、嫌な予感がした。
あー……また。
爆豪くんがそういった瞬間、調子のんなよA組、とまとめてブーイングを受けた。
本当に、この人はあきれるほど闘争心に満ちています。
闘争心があるのは良いが、それに周りを巻き込むとはいかがなものか。
ブーイングを受けるようなことは個人でやってほしい。
考えているうちにモニターに映されたのは”障害物競走”。
スタジアムの外周約4㎞を、”何をしたってかまわない”という条件のもと走り切ればいいらしい。
負傷中の挙句、2週間ほとんど運動をしていないこの身で、何ができるだろうか。
スタートの合図とともに走り出す。
スタートゲートが狭く、他の生徒たちがせめぎ合っているが、そこを無理やり力押しで抜け出させてもらう。
抜け出した瞬間に出てきた轟くんの氷結をすんでのところで避け、第一関門突破に取り掛かる。
第一関門は入試の0ポイント仮装敵。武器持ちではあるが、一度吹っ飛ばした経験はある。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。