第22話

番外編:娘からの愛情弁当
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2026/04/29 03:00 更新
しろ
今回は番外編です。
しろ
先週更新の本編中で描写されていた、弁当のお話を書いてみました。
しろ
「相澤先生って両腕骨折……」なんてことは一旦忘れて読んでいただけると助かります!
ふと目を覚ませば、黒い風呂敷包が目の前に置いてあった。
相澤消太
……なんだ、コレ。
どうやらあなたの下の名前からの弁当らしい。

寝ていらっしゃったので置いておきます。
お暇な時間に食べてください。———あなたの下の名前

そう書かれたメモが添えられている。
高校の入学祝で渡した、クジラのメモ用紙だ。
相澤消太
おぉ……
食べようと弁当箱を開ければ、可愛らしい弁当だった。

キャラ弁と言うやつだろう。
稲荷で猫が模られている。
相澤消太
かわいいな……
30近いおじさんが、こんなにかわいいものを食べてもいいのだろうか。

そう考えながらも、娘の成長を感じ微笑ましくなる。

いつの間にかこんなことができるようになって……。

弁当を写真に残そうとカメラを向けていれば、やかましい奴が帰っていた。
プレゼントマイク
オイオイオーイ!
プレゼントマイク
良い弁当持ってんじゃねーか!
相澤消太
……一口もやらんぞ。
ずい、と寄ってきたのを押し返し、もう一度弁当にカメラを向ける。
プレゼントマイク
何~?あなたの下の名前ちゃんか?
相澤消太
ああ、寝てる間に置いて行ったらしい。
スマホをしまいながら手を合わせて箸を進める。
相澤消太
……美味い。
まったく、子どもというのは知らないうちにこうも大きくなっていくのか。

いつの間にか自身よりも背の高くなった娘の顔を思い浮かべながら、弁当を食べ終えた。
この体育祭が終わったら、お礼を伝えるついでに会いに行こうか。

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