お店を出ると、ネリーが待っていた。
ネリーはリストを確認しながら言った。
アナスタシアは静かに頷いた。
ネリーは小声で言った。
書店では教科書選びに時間を費やした。
ネリーが的確に指示を出し、
アナスタシアが丁寧に本を選び出していく。
二人はできるだけ目立たないように行動していた。
ネリーは最後の本を袋に入れた。
しかし、帰り際にアナスタシアはふと思い立って、
本棚の隅に置かれた古い革表紙の本に目を留めた。
タイトルもなく、ただ「記録」と書かれていた。
アナスタシアが指さすと、ネリーもそれを見つめた。
ネリーが慎重に本を取り上げ、ページをめくった。
アナスタシアは興味深そうに尋ねた。
ネリーは迷ったような表情をしたが、結局頷いた。
その本を開くと、アナスタシアは息を呑んだ。
そこには彼女が知る生き物たちが描かれていた。
ユニコーン、フェニックス、ドラゴン、
そして他にもたくさんの魔法生物たち……
アナスタシアは思わず呟いた。
ネリーは彼女の肩越しに本を見つめながら
静かに言った。
ネリーは彼女の肩越しに
本を見つめながら静かに言った。
アナスタシアは驚きで声を震わせた。
ネリーは懐かしそうな眼差しを向けた。
アナスタシアはもう一度本に目を落とし、
ページを繰り始めた。
どのページにも懐かしい思い出が詰まっていた。
彼女はそっとページを閉じ、ネリーに差し出した。
アナスタシアは静かに言った。
ネリーは優しく微笑んだ。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。