第9話

👑「マダム・マルキンの洋服屋」
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2026/05/27 10:26 更新


銀行の中に入ると、

アナスタシアは
金貨の山を目の当たりにして息を呑んだ。


ネリーが小さな袋を取り出して金貨を移していく。

ネリー
これで十分かと思われます


ネリーは袋を閉じながら言った。

ネリー
しかし、必要であれば
いつでも取りに来られますから
アナスタシア
アナスタシア
ありがとう


アナスタシアは袋を受け取りながら
感謝の言葉を述べた。

アナスタシア
アナスタシア
でも、何でわざわざ?お金なんて持っていかなければバレなかったのに…
ネリー
いいえ

ネリーは首を横に振った。
ネリー
魔法界では現金は必須です。それに……


彼女は小さな声で付け加えた。

ネリー
万が一の時は、この金を手がかりに追跡できるようにしておかなければなりません


アナスタシアは眉をひそめた。

アナスタシア
アナスタシア
どういう意味?
ネリー
もし姫様に何かあれば、我々が居場所を突き止めることができるよう準備しておくのです


沈黙が流れる中、

二人はゆっくりとグリンゴッツを後にした。

ネリー
次は制服ですね

ネリーが話題を変えた。
ネリー
まずは『マダム・マルキンの洋装店』に行きましょう

















華やかな衣裳店に入ると、

アナスタシアは
少し落ち着かない様子で周囲を見回した。

マダム・マルキン
いらっしゃい!


柔らかい声が彼女を迎えた。マダム・マルキンだ。

マダム・マルキン
お嬢さん、初登校ですか?
アナスタシア
アナスタシア
ええ


アナスタシアは緊張した面持ちで答えた。

アナスタシア
アナスタシア
ホグワーツに…


マダムは笑顔で頷いた。

マダム・マルキン
お任せください。ぴったりのお洋服を見立てて差し上げますわ


店内には同じ年頃の少女たちが何人も来ていて、

それぞれの採寸や服選びに興じていた。


アナスタシアは
少し距離を置いてそれらを眺めていたが、

すぐにマダムに呼ばれて試着室へと案内された。

マダム・マルキン
こちらがローブです


マダムは魔法のように服を取り出した。

マダム・マルキン
そしてこちらが冬用の外套……


アナスタシアが一着一着試着している間、

ネリーは試着室の外で見張っていた。

マダム・マルキン
お似合いですわ


マダムが採寸を終えると、満足げに言った。

マダム・マルキン
最後に靴下を選んでください


彼女は靴下の棚へと案内した。

マダム・マルキン
色は何が好みですか?
アナスタシア
アナスタシア
えーと……普通のもので


アナスタシアは控えめに答えた。

アナスタシア
アナスタシア
あまり派手じゃない方がいいです
マダム・マルキン
そうですか


マダムは少し残念そうな顔をしたが、

「ではこれを」と
赤と黄緑のチェック柄のソックスを取り出した。



ネリーがその色合いを見て顔をしかめたのを見て、

アナスタシアは少し気まずくなった。

アナスタシア
アナスタシア
あの…違う色で
マダム・マルキン
そう?


マダムは微笑んで別の色の靴下を差し出した。

マダム・マルキン
これならいかがでしょう?


アナスタシアは安堵した表情で受け取った。

アナスタシア
アナスタシア
はい、これで


靴下の箱が魔法の袋に入れられ、

マダムは最後に鏡の前に彼女を立たせた。

マダム・マルキン
完璧です!


彼女は満足げに言った。

マダム・マルキン
ホグワーツでもお嬢様の姿はきっと注目されることでしょう
アナスタシア
アナスタシア
そんなことないです


アナスタシアは照れながら言った。

アナスタシア
アナスタシア
私なんか普通の学生ですから
マダム・マルキン
あら


マダムは目を丸くした。

マダム・マルキン
お嬢様ほど凛とした方を私は見たことがありませんわ。自信を持ってくださいませ

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