体に来ていた振動が止まる
おそらく着いたのだろう
施設の場所は聞いていない
だから、自分が以前いた場所なのかも分からない
ドアが開き何人かの話し声がうっすら聞こえる
しばらくすると薬品の匂いがしてきた
揺れなかったため分からなかったが、おそらく施設内に運ばれたのだろう
再び話し声が聞こえてくる
内容まで聞き取れないのは、小さな声で話しているのか、遠くにいるからなのか、はたまた私の耳が聞こえずらくなっているのか…
突然おでこを軽く叩かれる
体の強ばりが解ける感じがする
だが、それと同時に実験を行った者以外が、これを取り除けるのか、という疑問が湧き出る
なぜ?それではまるで、元々取り出すことが決まっていたかのようだ
どこまで行っても私はお父さんの実験の道具だったのだ
納得いく部分と納得いかない部分が喧嘩してるみたいだ
どんなに話を聞かされても父親への疑問は拭えない
そして不安も…
上手な人だ
この極限状態で尚生きる希望を与えることの出来る
離れていく足音
近くでなければ音はほぼ聞こえなくなってしまった
それも、明日で終わりなのだ
成功したとしても、失敗したとしても…
前に戻っただけ
そう分かっていても当たり前になっていたものが無くなるのはやはり、どこか物足りなく感じる
読んでいただきありがとうございます!
更新遅くなってしまい申し訳ありません💦
頑張って更新していくので気長にお待ちください!


















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。