新明翔命side.
やっと終わった...
そう思いながらくたびれながら
時計を見てみる。
今の時刻__0時30分
......まぁ、今日は早い方か...。
母親はまだ帰ってきていない。
というか、帰ってきたとしても暴力と暴言を俺にもたらすだけ。
いっつもそうだ。
息子である俺のことなんか見てくれやしない。
所詮、間違いで生まれてしまった俺のことなんて
母親は見ないし、うざったるいだけだ。
だから、犯罪もさせられた。
......本当、
〜翌日〜
いつも通り六人で登校していると
藍くんが、俺らの方を向いて
そう聞いてきた。
えーと...今日だっけ?
なんかあったかなぁ......
寝不足な頭をフル回転させて
今日の予定を思い出した。
そう考えている間にも
皆はどんどん答えていっていく。
予定...予定?
特になかった...よね?昨日頑張ったし...
うん、特にないね!!!
今日は午前授業の日だったから
それぞれ1回家に帰ってからまた”秘密基地”に集合することになった。
久し振りだなぁ…
”秘密基地”に六人全員で集まるなんて
小学生ぶりくらいかな...
ほんと、”あの時”からは想像もできないなぁ...
勉強会だけど楽しめる予感しかしない...!
久し振りにワクワクとした気持ちを
抱きながら、俺は家から出て”秘密基地”へと歩みを進めた。
~Notside.~
翔命が家を出てから
数分がたった頃、家に一人の女性の人影が現れた。
その女性は、
机の上においてあった翔命が置いていった
「”秘密基地”までの地図」
それを手に取り、こう一言呟いた。
その横顔は
酷く醜いほど歪んでしまっていた。
そして、その場に留まった後
ゆらゆらと不規則な歩みで、翔命が行った所へと
歩みを進めていった。



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。