本当に朝日は昇るのか、と少し怯えながら迎えた朝に、少しだけほっとした気持ちになった
それから今日は学校を休むことにして、1人、木々が並ぶ道を歩く
風が吹き、木の葉と共に髪が宙へ舞う
桜を見ようと思ったけど、もうほとんど無くて、青々とした木の葉が多い印象だった
強い風が吹き、1つだけ飛んできた桜の花を手に取り、それを眺める
あともう一度、桜を見れるか見れないかくらいの命
あなた(…見れるといいな)
東卍のみんなと、なんて贅沢は言わないから…
マイキー「なぁに感傷的になってんの?」
あなた『!?』
いつもの間にかすぐ隣に来ていたマイキー…少し驚いた
あなた『マイキーって感傷的って言葉知ってたんだ…』
マイキー「ねぇ、馬鹿にし過ぎじゃない??」
あなた『ソンナコトナイヨ』
…あれ、いつも通りだ
余命のことで、酷く感傷的になっていたのに、みんなとあったら、いつものように振る舞えないと思っていたのに
いつの間にか一緒に馬鹿やって笑ってる
そう思うと、酷く悲しくなって、嬉しくなった
マイキー「…まぁ、あなたが大丈夫ならいいや」
あなた『っ…』
「大丈夫」だなんて、そんな言葉を言わないで
大丈夫じゃないのに、大丈夫なように振る舞って、助けを求められない
…あれ、なんで助けを求める前提で言ってるんだろ
あなた『1番大丈夫じゃないやつが、1丁前に心配してるんじゃないよ!』笑
本当の自分が分からないや











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。