第4話

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2022/11/15 14:20 更新
しばらく公園のベンチに座って考えていた
私が肺癌になって余命一年だなんて、未だに実感が湧かなかった
「…あなた?」
後ろから聞き慣れた声が私の名前を呼んだ
あなた『……静』
静「……こんな時間に、どうした…?」
…駒木 静
私と同じ零番隊の副隊長で、私の一番大好きな幼馴染
……今、会いたくなかったなぁ
静「!!」
つぅ…っと生暖かいものが頬を伝うのと同時に、目の前が見えなくなった
凄く暖かくて、静の柔軟剤の匂いがした
抱きしめられてると理解するのにそう時間はかからなかった
あなた『せ、い…?』(泣)
静「…大丈夫、誰も見てないから」
優しく頭を撫でられ、ぽたぽたと雫が溢れ落ちていく
あなた『ぅ…あ…』(泣)
嗚咽を漏らしながら、静の腕の中で泣いた
"なんで、私がこんな目に…"
という呟きを、静に聞かれていたとも知らないで

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