そして、約束の時。
私は朝起きてむくみを取って、
超ナチュラルというか身だしなみレベルの
メイクを完成させた。
朝から鏡と格闘してはや、1時間
やっとうねっていた根元をまっすぐ伸ばして
綺麗に整えることができた。
くせ毛には、ケープは必須なので
思いっきりぶっかける。
そんなこんなしていると、約束の時間まで
あと15分になっていた。
私はバタバタと着替えて荷物をもって部屋を出た。
少し、高鳴る胸には気づかないふりをして。
共有スペースにつくと、すでに上鳴は座って待っていた。
その横顔が、何故かとてつもなく綺麗に見えた。
通った鼻筋と伏せた長いまつげが
端正な雰囲気を醸し出していて。
そうだった、この人、顔はすごく整っているんだった。
今更、そう思う。
朝から、太陽のように眩しい笑顔。
白い歯が映える、明るい黄色い髪。
なんだか、あまりにも眩しくて。
私は思わず目を逸らした
直視できない眩しさの彼。
なんでだろう。今日は一段とキラキラしている。
隣から香ってくる、爽やかな柔軟剤の香りに
私の頭はクラクラした。
二人で勉強していると、
ぞろぞろと共有スペースに降りてくる面々。
私は透の声にぴくりと反応する
ニカッと真っ白な歯を見せて、
その大きな目を細めて、
太陽のように笑った彼。
どうして、こんなにも彼の笑顔が
輝いているのだろう。
ああ、と私は腑に落ちる。
私、上鳴のことが
____________気になってるんだ。
next...












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。