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第53話

「コウリス」 (2番)
31
2024/05/28 22:56
何もない自分が怖くなるほど
君をそれだけ愛してたよ
生きてた世界が一緒なら
死ぬ時だって笑ってたい
夏の夜誓ったあの時
蛍は笑ってくれたよね
君が綿毛じゃなければ
僕が枯れ葉じゃなければ
愛しあえたかな
伝えられたかな
もう君以外は望まないから
生きる世界が一緒なら
赤い糸は紡いでくれたから
君と僕の生きる世界が一緒なら
僕らはきっと幸せだな









雷
〜解説〜
雷
「何もない自分が怖くなるほど」

君はお金も、名誉も、優しさもあるのに。
何も持っていない自分が怖くなるほど嫌いだ。
雷
「君をそれだけ愛してたよ」

でもそれに気づくことは、君を愛してた。
ということに気がつくことだったんだ。
雷
「生きてた世界が一緒なら」

もし君と身分の差がなければ。
雷
「死ぬ時だって笑ってたい」

もし僕が死ぬ時があっても、笑顔でいたいんだ(ニコッ
雷
「夏の夜誓ったあの時」

夏の流星群に誓ったあの約束に
雷
「蛍は笑ってくれたよね」

蛍が微笑んでくれた気がする
雷
「君が綿毛じゃなければ」

君が貴族じゃなければ、遠くへは行かないのに
雷
「僕が枯れ葉じゃなければ」

僕が平民じゃなければ君を愛せたのに
雷
「愛しあえたかな」

愛し合うことはできたかな
雷
「伝えられたかな」

この気持ちを伝えられるのかな
雷
「もう君以外は望まないから」

もう君以外は望むことはないから
雷
「君と僕の生きる世界が一緒なら」

君と僕の性別が違って、身分も一緒なら
雷
「赤い糸は紡いでくれたから」

僕の血が君に届いたなら
雷
「僕らはきっと幸せだな」

周りに溶け込むことができたんだ。
雷
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