第12話

傷ついた心を
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2025/08/22 22:00 更新
オレは次の日の朝、ケイタに話しかけられた。
ケイタは楽しく中学時代の瑠衣のことを話してくれる。
それが嬉しくて、楽しくて、笑っていた。
話は暖かいもので、その裏をオレはその時、まだ知らなかった。



その時、瑠衣がやってきた。










その時の表情をオレは一生忘れないだろう。
物怪 瑠衣
物怪 瑠衣
…………







瑠衣の感情が手に取るように分かった。









絶望、だった。



理由は分からない。でも、それだけが分かった。














咄嗟に瑠衣の名前を呼ぶ。
司波 仁
司波 仁
瑠衣!







呼ばれた時の瑠衣の顔は青ざめていた。
恐怖、絶望。

──その2つの感情が確かに存在していた。
司波 仁
司波 仁
……
久須 ケイタ
久須 ケイタ
あいつ……どうしたんだ?


そのケイタの言い方と表情を見てやっと分かった。
あのアザ、中学以来の友達、瑠衣の表情──








繋がって、しまった。









































瑠衣はケイタに……今も、いじめられているんだ。
放課後、教室の外からクラスメイトを見つめている瑠衣を見つけた。
瑠衣は羨ましそうな表情で、どこか悲しい表情をしていた。
司波 仁
司波 仁
おい、瑠衣!
司波 仁
司波 仁
お前、本当に大丈夫か?
物怪 瑠衣
物怪 瑠衣
大丈夫だって!どうしたんだ、仁。最近、オレの心配ばっかだぞ。
''嘘''だ。
物怪 瑠衣
物怪 瑠衣
じゃ、バイバイ

"また明日"じゃないことがオレの心を不安にさせていく。








そして、言ってしまった。
司波 仁
司波 仁
アザ、隠せてないぞ。








その時の瑠衣の表情は今までが全て消えたような、何かが壊れたようなものだった。
ああ……やって、しまった。
ごめん。
司波 仁
司波 仁
瑠衣、オレは……ッ…
"味方だから"言いかけた時、瑠衣が遮って言った。
物怪 瑠衣
物怪 瑠衣
……うるせぇ!





その声は振り絞って出したような声だった。
物怪 瑠衣
物怪 瑠衣
その続きは言うな。
物怪 瑠衣
物怪 瑠衣
オレは……ッ…大丈夫だ。これ以上聞くな。
物怪 瑠衣
物怪 瑠衣
……もう、帰るから。





瑠衣は走って行ってしまった。
















オレは、数分間立ち尽くしていた。




















しかし、瑠衣を追いかけるために動き出した。











































瑠衣を救うために。







































































あの笑顔を取り戻すために。

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