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駿佑は瞳を揺るがせ、真っ直ぐに私を見つめる。
何故かここだけ時が止まっているような感覚に陥った。
そして何を考えているか分からない表情のまま、震えた声で話始めた。
駿佑「俺はあなたとの事ならどんな事でもストレスになんてならんしいくらでも悩める。だから、1人で決めたりせんとって。俺を頼って。そんなに…頼りなかった?」
不安げに言って、涙を1つ零した。
違う、そういう事じゃない。
そう言いたくても上手く言葉が出ない。
だけど、私の言葉を彼は黙って待ってくれている。
そんな駿佑に私までもがうるっときてしまい、遂に涙が溢れた。
駿佑「あなた?!泣かんとって…」
慌てるように言って私の涙を掬ってくれた。
もう、黙ってばっかじゃダメだよね。
『駿佑が頼りないとかじゃないの。ただ、疲れている駿佑にこれ以上のストレスを与えたくなくて、「知ってる」…え?』
駿佑「ほんまは、知ってた。西畑さんに全部教えてもらったって言ったやん。でも俺はちゃんとあなたの口から聞きたかった。」
大ちゃんったら本当に…
思わずため息をこぼすと、駿佑は咳払いをして、あのな、と話し出した。
駿佑「俺は世界中の誰よりもあなたの事を愛してるから、絶対にあなたを幸せにするのは俺がいいし、笑顔だって他の男に見せたくないし、特にマネージャー…でも、今回のことは感謝してるって西畑さんに言っておいて。」
どんな相手にも感謝できるのが私の彼氏のいい所。
もう全てが最高で大好きでたまらない。
『駿佑、ありがとう。もう離れたりしないから…離さないで、ね?』
そう言うと駿佑はふふっと笑い私の頭を撫でた。
駿佑「絶対に離さんよ。もしあなたちゃんがまた消えてしまっても俺は全力で探し出す。それで何度だって俺の愛を伝えるから。」
そして私の影と彼の影が重なった。
優しく包むようにしてされるキスは、駿佑からの重いくらいの愛がひしひしと伝わった。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。