ゲームは、そのまま続いた。
さっきまで少しだけ重かった身体も、
何本かラリーを重ねるうちに慣れてきた。
ボールが飛んでくる。
レシーブが上がる。
僕は走る。
誰が助走に入っているかを見る。
そして、ボールを上げる。
____________________ ドンッ。
また、誰かが打った。
声が飛ぶ。
藍くんの声が聞こえる。
返事をして、構える。
次のボール。
今度は祐希さんがレシーブした。
少しだけ乱れたけれど、十分上げられる。
祐希さんが走る。
僕はその位置を見る。
ボールを上げる。
____________________ ドンッ!!
ボールが叩きつけられる。
祐希さんが笑う。
僕も、少しだけ笑った。
気づけば、
最初に感じていた違和感はなくなっていた。
十年ぶりのコートなのに。
まるで、
ずっとここにいたみたいだった。
誰かの声が響く。
最後のラリー。
相手の攻撃を山本さんが拾う。
ボールが上がる。
僕は走る。
周りを見る。
祐希さん。
藍くん。
小野寺さん。
西田くん。
みんなが動いている。
その中から、一本を選ぶ。
_____________________ ドンッ!!
最後のボールが相手コートに落ちた。
ゲームが終わる。
僕は、その場で息を吐いた。
祐希さんが笑う。
少しだけ間を置く。
体育館を見渡す。
ボールの音。
選手たちの声。
汗で重くなったシャツ。
全部、懐かしかった。
自分でも、少し意外だった。
祐希さんが嬉しそうに笑う。
体育館に、笑い声が響いた。
交換宣伝です ♩
身長が決して高くない主人公が、
テクニックを武器に新世代エースとして
活躍していくお話です。
プレーシーンや主人公の心情が
繊細に描かれていて、とても素敵な小説です ✨
ぜひ読んでみてください .ᐟ.ᐟ
素敵なお誘いありがとうございました ꒰՞ ܸ. .ܸ՞꒱ ♡











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。