◆会合 — 表と裏が同時に動く場
長い黒テーブルを囲んで座るStray Kids。
エイクが議長として前に立ち、淡々と資料を読み上げる。
だが、Stray Kidsの視線は自然とあなたの方へ向かう。
あなたは横席で静かに資料をめくり、要所で短く頷くだけ。
しかし、その頷きや指先の動きが“真の進行役”だと全員が理解している。
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エイク
「まず、共同プロジェクトの進行状況について報告します。
ステージ演出案は、こちらの案でほぼ固めてあります」
エイクは資料にある“提案A”を指す。
だがあなたはページの“B案”に視線を落とし、ゆっくりと指を滑らせた。
それを見たバンチャンの表情がすっと変わる。
バンチャン
「僕たちとしては……Bの案が現場に合ってると思うんだけど、どうかな?」
あなたは小さく頷く。
エイク
「……承知しました。ではB案を正式採用とします」
周囲のスタッフは
(Stray Kidsが言ったから変えたのかな?)
と表向きに思うが、
実際は
あなたの一つの視線 がその判断を生んでいた。
今回の会合の核心。
最近、恵比寿周辺で怪しい動きがあり、
Stray KidsとICEx/Lienelの安全に関わる問題があった。
エイク
「セキュリティ強化の件についてですが――」
説明を始めたところで、あなたがそっと手を上げた。
エイクはぴたりと言葉を止める。
Stray Kidsも、少し前のめりになる。
あなた
「……今回の件、気になってるのは“動きの早さ”です。
こちらの情報網の外側から、意図的に位置を探られている」
ヒョンジンが眉をひそめる。
ヒョンジン
「誰か、内側の情報を知ってるやつがいるってこと?」
あなた
「断定はしない。でも“知っているかのように動いているやつ”がいる」
エイクが補足するように言う。
エイク
「あなたが見つけたパターンです。こちらでも裏を取っています」
Stray Kidsは一気に空気を引き締めた。
あなたがセキュリティの話にここまで踏み込むのは“本当に危ない”時だけだからだ。
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あなたが席に戻ると、リノが丁寧な口調で言う。
リノ
「あなた、その……俺たちはどう動けばいい?
本番の日程、変えた方が安全?」
リノは表向きエイクに聞くべき質問を、
あえてあなたに向けて聞いている。
あなたは一拍置いて答えた。
あなた
「予定はそのままでいい。
ただし、当日の導線は私が組む。
あなたたちは“合図だけ”見ていればいい」
バンチャン
「了解。あなたの合図は絶対だ」
あなたのわずかな笑みで、空気が少しだけ柔らかくなる。
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エイク
「では、本日の会合は以上となります。
各自、確認事項は後ほど共有いたします」
エイクが会合を締める声の裏で、
あなたはStray Kidsの方にわずかに指先を動かす。
“あとで裏の話があるから残って”
というあなた流の合図。
Stray Kids全員が自然に頷く。
スタッフにはバレない。
でも、彼らだけは確実に気づく。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!