第66話

短編 年越しの夜にする事 夢主ver
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2025/12/31 12:35 更新
新年、年越し。



多少治安の良い今年は、大晦日と元旦の仕事は当番の構成員以外は休み。



年越し蕎麦を堪能して、紅白を流し見して、アイスを食べたら後は、時計の針が天井を向くのを待つだけだ。



もちろん、二十分ほどパソコンを立ち上げて、日課である姉の捜索も忘れない。



ポートマフィアに加入して三年。



ずっと使ってきたパソコンは、毎日酷使しているせいかあちこちガタが出てきていた。


今年のボーナスを使って、新しいパソコンに買い換えようか。



でも、今さら買い替えたくはない。



どうしたものかと、キーボードを撫でながら考える。



そんなあなたの視界の端に、特売のチラシが目に入った。
あなた
特売…パソコンも対象かな
チラシを広げ、丁寧に見てみる。




スマホと同じ場所に、ノートパソコン全品二割引きと広告が出ていた。



顎に手を当て、考える。
あなた
今と同じメーカーが二割引きか
パソコンを見上げ、それからまたチラシに戻る。



更に値引き交渉できるなら、買うのも悪くない。



それは兎も角、今のパソコンをどうするか。
あなた
修理?いや、表の店のほうが腕は確かだろうな
捨てるか、仕舞い込むか。



二択だった。
あなた
…それか、家に置いておく
けれど、定期的に引っ越しを繰り返しているあなたには、物が少ない方が都合が良い。



そして、未来の自分に押し付ける事にした。



パソコンを立ち上げ、メモを開く。



今より賢いであろう未来の自分へ、手紙を書く。



丁寧に、年越しの挨拶も付けて書き終えた手紙を保存した。



最後に、三年間共に仕事をした相棒に優しく声をかける。
あなた
ありがとう。そして、良いお年をお迎えください

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