第67話

🗝 _ 65
939
2024/01/30 06:07







なんで


分かったんだろう









あなた
     どうしてそう思うの ?    
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
  俺はあなたのカタカナよりも前に入団した
お前の事は入団当初から知っている
あなた
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
  何年一緒にいると思ってる   
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
   けど種族の事を知ったのは最近だ   
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
   何も気づかなかったさ   





この話の流れは
彼が嘘をつく事はないと思う

だからきっと
種族の事や嘘をついていた事は本当に
バレていなかったのだろう





あなた
   なんで 、   
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
あなた
  なんで今 , その話をするの ?  、 笑    
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
     お前ならこの状況下で  
嘘をつく利が無くともつくんだろうな
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
  理由も分からないまま   
あなた
   大正解 、 笑   
あなた
   流石エルヴィン   




これといった理由は
私には無かった




ただ , バレたくない
これだけの私情で隠していた






エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
   教えてくれ   




寝転ぶ私の隣にエルヴィンは来て

隣に腰を下ろし座った








エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
    どんな未来が見えたんだ   







普段よりも落ち着いた___団長では無く ,

1人の人間としての声だった








あなた
  ( 結局は団長の目なんだよなぁ 、 笑 )    
あなた
  … 本当に知りたい ?   
あなた
  後悔しない ?   
あなた
  少なくとも私は未来の全てが    
見えるわけじゃない
あなた
   いつかの未来のワンシーン    
とでも言おうかな
あなた
  一部分しか前ぶれなく見えるんだよ    
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
   奪還作戦は成功したか   
あなた
  … 答える前に一つだけ    
あなた
   未来はどう足掻いても変わらないよ
大体はね
あなた
   見えた事を変えようとしたのも
お見通しの上での見えた未来だから 。
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
  … そうなんだな   
あなた
   変えようとしても無駄だよ   
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
  と言うことは失 _    
あなた
  成功だよ   
あなた
  ウォールマリア奪還は成功に終わる   
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
  そうか … 笑   








貴方はきっと

その奪還成功後 ,
当たり前のように自分が生きていると

心のどこかで思っているんでしょ ?









けどそれは間違いなんだよ



あなた
   ごく稀に見えた未来が変わる事がある    
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
  確実に成功という訳では無いんだな    
あなた
  そうだよ   
あなた
  だから聞かなかった事にして    
あなた
  それから自分で    
成功を掴み取るんだよ






未来をしって足掻いた上での
あの未来だったとしても




私は変えてやる

エルヴィンが死ぬ未来なんて絶対に嫌だ


















いつまでも私は
子供のままだなぁ … 笑


いくら考えてもやっぱり思っちゃうんだ
勝利よりも失った物が大きすぎる …







                 目をつぶって話していた
どこを見ればいいか分からないからだ

聞かれたことに答え終わって顔を横に傾ける









目の前には青紫色の花




















あなた
   ニゲラ …     



全く気づかなかった 、

寝転がって地面と平行にならないと
気付かなかったんだ …







あなた
  んーっ しょッ , !  




伸びをして勢い任せで起き上がる






あなた
  エルヴィン   




手前の花は茎が折れていて
それでも他の草花に支えられ


地面から咲いているように見えた




折れているとは思わないほどに花びらは綺麗で

とても美しかった、











あなた
  ニゲラって花  , 知ってる ?    
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
  にげら … ?    
あなた
   これだよこれ   
あなた
   ねっ 、綺麗でしょう ?  笑    






そっ _____ と ニゲラを彼の耳にかけた



あなた
  … うん 似合ってる ! 笑    



控えめな青と金髪って
めちゃくちゃ相性いいなぁ、



なんて考えていると

声がかかった








エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
   白が好きだったよな   
あなた
   うん    




だって白は何色にでもなれる

だから私は白が好き
普通に好きだと言える理由はあるけど


やっぱり私はその印象が強い










あなた




エルヴィンは左手で
私の髪にカスミソウをのせた




                    私がさっき彼にしたように
同じやり方で耳にかけた






あなた
  エルヴィ ___      
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
   赤に近いのも似合うが     
白も似合うな … 笑
あなた
   ちょ 、   




花をのせてすぐ
腕を引かずにそのままで



髪も巻き込みながら頭を撫でた







あなた
  私の頭よく撫でるよねぇ   
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
  嫌か   
あなた
  嫌 …  嫌ぁ 、??    
あなた
  んー " 、どうなんだろ …   
あなた
   別に嫌じゃないし
これがエルヴィンだなぁとは思ってる
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
  … そうか 笑   
あなた
   そろそろ戻ろっか   
あなた
   ほかの兵士も準備に
取り掛かってるはずだから
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
  あぁ そうだな   











2人揃って立ち上がった


来た時とは違って
ちゃんと太陽が登っていた










たった数十分 ,
短時間でも空は変わる







エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
   あなたのカタカナ , 約束だ   
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
    未来など関係なく
必ず奪還し戻ってくるぞ
エルヴィン・スミス
エルヴィン・スミス
   夢のためにもな   
あなた
あなた
   もちろん   













『 約束だよ 』























ケニー・アッカーマン
ケニー・アッカーマン
   " 嬢ちゃんは何か大切なものはあるか "   
あなた
   " んな急に言われて出てこないでしょ "    
ケニー・アッカーマン
ケニー・アッカーマン
    " はっ w 面白みの欠片もねぇな "     
あなた
   " あっそ "   
ケニー・アッカーマン
ケニー・アッカーマン
    " 人ってのはなぁ "    
ケニー・アッカーマン
ケニー・アッカーマン
    "  みんな何かに酔っぱらってねぇと "    
やってられなかったんだ
ケニー・アッカーマン
ケニー・アッカーマン
    " 皆何かの奴隷だった "    
あなた
   " あんたの周り人がそうだった … と? "   
ケニー・アッカーマン
ケニー・アッカーマン
   "  そうだ    "      
あなた
   " … 私には宝物がある "    
あなた
   "  それはきっとあんたの言う          "      
酔っぱらっている物なんだろうね

















ケニーに言われた時
ちゃんと心当たりがあったし


奥底をつかれたようにドキッとした










そりゃあ 酔っていないと
こんな残酷な世界では生きていけないでしょ … 笑



















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