あの後アルミンは
『 僕も隠れてる敵を見つけに行くので 、! 』
そう言ってほか兵士と一緒に
壁内の空洞を探し始めた
私はそう言いながら
昔のエルヴィンと
今のアルミンを重ねて見ていた
壁内 、 ねぇ …
仮にもし壁内に隠れていたとして
どうやって空洞を作ったのだろうか
設計の問題か 、?
アルミンに言われた通り暫く上から眺めていると
兵士の声と共に煙弾が打ち上がる
直後 , 兵士は貫かれた
私の場所からでは間に合わない
そう実感し近くにいたリヴァイへ
咄嗟に声をかける
私が声をかけなくとも自ら動いたリヴァイは
ライナーの首を仕留めた
ように見えただけだった
巨人化による光と音によって
私の声は共にかき消された
後ろで光った
それも1つではなく多数の
その光は他でもなく巨人化の証
振り向けば獣の巨人 , 無垢の巨人らが
逃げ道を塞ぐように囲っていた
アイツらは考える隙も与えず
石を投げる
投石が接触した場所は
我々の壁上などではなく扉だった
投石による衝撃波に吹かれながら
私は顔を歪めて笑ってみせた
あーぁ 、 私たちは望みすぎている
こんなところで決着をつけたって
世界が認めやしないのだから
そんなことを団長の隣で
私はただひたすらにそう思っていた
♡×50 NEXT
お待たせしました 😭
もしかしたらまた暫く休憩タイム入るかもです
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。