だって泣いてるじゃないか
泣いてるけど……これは違うんです!!
(黒蜥蜴……武装探偵社は、ポートマフィアの武闘派"黒蜥蜴"の襲撃を受けた)
(然し、その1団を、国木田さん達はあっと云う間に撃退してしまった……)
(武装探偵社、恐るべし、でしょ?)
えっ!?
うん?どうしたんだい?そんな大きい声出して
あっ、何でもありません
オフィスの片付けをしている一同。
皆が働いている中、乱歩は一人、机に腰掛けてラムネのビンを振ってカラカラと中のビー玉を転がして遊んでいる。
…ん?
ねぇねぇ春野っち、この瓶の中から、ビー玉取り出してくれる?
はい、ただいま
ビー玉?
これで宜しいですか?乱歩さん
ふふ、うん。いいよねー、ビー玉。
!良いですよね、ビー玉。
あの、貴方は手伝わないんですか?
乱歩さんはね、特別な人だから!
特別な人…って?
今から乱歩さんが云うよ。
ん?
国木田くーん!
うわわわわわわっ!
?
僕そろそろ"名探偵"の仕事に行かないと!
《エントリーNo.3 世界一の名探偵》
名探偵?
嗚呼、殺人事件の応援ですね?
はぁ、全く、この街の警察は僕無しじゃ犯人一人、捕えられないんだからなぁ
そんなに凄い人なんだな…
でもまぁ、僕の"超推理"はこの探偵社、いやこの国でも最高の異能力だ!
超推理…確かに殺人事件とかで推理する時に良く使えそうですもんね
皆が頼っちゃうのも、仕方ないよねぇ!
頼りにしてます、乱歩さん。
……
分かってれば宜しい、そう、君らは探偵社を名乗って置いてその実、猿ほどの推理力もありゃしない
何かめっちゃ見た目は子供なのに云う事がめっちゃ大人…
この探偵社が探偵社であるのは皆、僕の推理力のお陰だよ
凄いですよね、"超推理"。使うと事件の真相が瞬時に分かっちゃう能力なんて
えっ、そんなに凄い能力何ですか!?
探偵社、いえ、全能力者の理想です。
当然だね
………
小僧
あ、はい
ここの片付けは良いから、乱歩さんにお供しろ。現場は列車で直ぐだ。
ぼ、僕が探偵助手ですか?そんな責任重大な……
探偵助手!?
真逆
…?
二流探偵じゃあるまいし、助手なんて要らないよ
じゃあ僕は何を…?
ほら僕、列車の乗り方分かんないから
(子供か!?!?)
私も行っていい?
じゃあ私も!
あっ、僕も行きます〜ッ!
あ、はい!良いですよ!
じゃ、行ってくるね〜
はい。
おぉ〜
乱歩は嬉しそうにビー玉を眺めている。
(正直驚いた…。切符の買い方、改札の通り方、ホームの場所……本当になんにも判んないとは)
(異能を使わないと、この人なんにも出来ないんだな)
以外に子供なんですね、この人達
だっがしっ!だっがしっ!
飴ちょーだい、あなたの下の名前!
何味が良い〜?
葡萄〜!
判った!
…遅いぞ、探偵社
お?
あれ、君誰?安井さんは?
俺は箕浦。安井の後任だ。本件は、うちの課が仕切る事になった。よって、貴様と探偵社はもう不要だ
不要…ですか?
莫迦だなぁ、この世の難事件は、須く名探偵の仕切りに決まってるだろう?
今日は、"探偵などに頼らない"。
えっ、其れってどう云う……
殺されたのは、俺の部下だからな
えっ……
スクロールお疲れ様。
また見てね〜!
バイバーイ!
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