第2章 上がり続ける好感度
好感度が可視化されてから約3週間
なんと全員+2000を越えました
4日目には雲雀に襲われるしさ?何なんだ
最近は男共の絡んでくる回数が増えて配信する余裕も無い
2日に1回は例の奴らにプロポーズされるくらいだ
もう本社行くの辞めておいたほうが良くないか?なんて事も考えたりする
右手が震えた感じがして見てみれば、大量の通知が表示されている
これは、沢山の人からメッセージが来てるって訳じゃなくて
1人で10以上のメッセージを送ってくるから、今回は大体5人くらいかな
そして好感度は今でも表示されている
うっぜぇ早く消えろ←
+2690
....まあ突然の訪問には慣れてる
昨日は連絡無しでROF-MAO全員来たし
最初は帰らせてたけど、そしたら長時間電話してくるから入れてるほうがマシだと思って最近はずっと入れてる
ていうか、私の家に来て何が楽しい?
何もすること無いやろ
理由は無いのに何だか苛立ってきて
何とか心を落ち着かせようと深呼吸をすると、ガチャリとドアの開く音が聞こえた
ズラリと並んでいる箱の鍵穴に鍵を刺してガチャリと開いても、合鍵を渡したなんてエピソードは保管されていない
一体全体どういう事...?
寝ぼけて渡したのかな.....
ハッと何かを思い出して鞄を漁り始める彼
取り出したのは、赤色のリボンで装飾された透明なプラスチックの箱
中にはカラフルなマカロンが2、3個入っている
いや絶対入ってて草←
....まあ、せっかく私の為に作ってくれたんだ
食べないのもアレだろう
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。