第7話

彼の幸せを願って
396
2018/09/05 10:43
ここ最近痣が増え続けているせいか体が思うように動かず、
マサイはストレスが溜まりっぱなしだった。
レイン
マサイ、散歩に行こっか……?
マサイ
るっせぇよ、痛いんだから黙ってろ
何か気休めになる言葉をと探すも全くわからず結局何もできない。

マサイは、私にあたることも増えてきて
シルクやモトキと大喧嘩になることもあった。
レイン
マサイ…大丈夫だから、ね?
あの時と同じように。自分にそうであったように。
マサイの頭に手をおいて、撫でようとする。
しかし、その手は払い除けられてしまった。
マサイ
あぁ!?何が大丈夫なんだよ!
何の奇病もないお前に何がわかんだよ!!
痣をさすりながら、マサイは怒鳴った。
冷ややかな眼が私には痛くて。辛くて。

優しい眼のマサイはもういない。
でも、私が我慢すれば。
きっと治って戻ってきてくれるんだ。

マサイを治すには、心のダメージストレスを減らさないといけない。

ストレスがたまらなければ、痣も増えない。
ストレスの無い日常を、なんていうのは無理だけど
増えた痣は、減らせるから。

プリ小説オーディオドラマ