私はムスッと椅子に座り直した。
久方ぶりに再会した海賊達だ、
忙しいのかまったく音沙汰もなかった奴らが
せっかくここまで来たのに
マルコさんもルークも止めてくるし
そこに赤髪のが加わったら尚更なにもさせて貰えない。
さっそくルークに焼いて貰ったステーキにおもいっきり齧り付きながらルウはそう言ったが
待てよ?と言った顔をして肉を飲み込んだ。
マルコさんの顔色をそっと伺いつつ
体調良ければ……良いんじゃないかな?と濁しながら返事を返し
ガッチリと握手をかわした。
ぶらぶら上の方から降りてきたクラッカー君を呼んで、近くの席に座ってもらう。
赤髪海賊団の人達は当然のようにクラッカー君の素顔を知らなかった訳だが
いきなり来て大口を叩いた男にいい気はしていないらしく
ジロリと目線がいく。
その点クラッカー君はそういう目線をされてもさして気にしない質らしくカウンターで優雅に紅茶を入れ始めた。
なんだそれ、私も飲みたい。



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。