第10話

動き出した組織
89
2019/11/07 23:29
僕は、作戦を練っているなか、なんだか少し違和感を、感じた。
それは、長野君も同じで、視線に気づいたみたいだ。
長野博
・・・視線?
三宅健
・・・
そう・・これは時々感じる青い瞳の視線・・・・
坂本昌行
どうした?
長野も健もドアの方を見つめて・・・・
三宅健
うん・・・なんかね、
誰かに聞かれてる気がして・・・・
坂本昌行
長野は?
長野博
気のせいみたい💦
坂本昌行
長野、お前こないだからなにか、隠してないか?
坂本くんに、疑われ・・・
長野博
えっ?そう?
三宅健
そう言えば、ラブレターもらったんだもんね😏
長野博
あー、それ、ラブレターじゃなくて💦
坂本昌行
えっ?組織がこの城に入り込んでいる?
脅迫状みたいなものか?
長野博
そういうやつって、姿、形を変える・・・
あるいは健のように、誰かを操って入り込む可能性あるよね・・・
井ノ原快彦
さすが、ティガだ。
ってか、ゲームの世界のような話だな
長野博
この城の中の人を、疑いたくないんだけど・・・・
森田剛
だったら、油断はできないよな
三宅健
イナンやイオンさん・・・そして僕たち・・・
長野博
みんな、気をつけて敵は身近な人物かもしれないから・・・・
そんな会議のあと、僕は、テラスで1人空を眺めていた。
三宅健
月が綺麗だ。
地球と、変わらない・・・
岡田准一
健君?
何黄昏てるの?
三宅健
岡田はあの子に本気じゃないの?
岡田准一
えっ?
健君に、話したっけ?
三宅健
あんなこと言われて、正直へこんでいるんだよねー
岡田准一
彼女とは、そんな仲やないから
三宅健
そうかなぁ~
な~んかさっき、怒っていたよね?
岡田准一
怒ってへんって!
三宅健
それが、好きってことだよ

彼女を、好きってこと・・・
俺たちが、ドラマで演じてきた気持ち・・・・
でも、僕たちは、坂本君の言う通り、住む世界が違う人間同士・・・・彼女たちとは、一緒になれない
彼女の幸せを願うだけなんだ・・・・
岡田准一
(健君、本当に、イナンさんのこと・・・・)
三宅健
でも、彼女たちのこと、守らないとね
絶対・・・
ね?
そして次の日、
三宅健
あっ!剛・・・
一緒にいるのは、イオンさんだった。
な、なに、ホッとしてるんだろ・・・
岡田准一
健くーん!朝食だよ~ん!はやくはやく
三宅健
朝から元気だね・・・岡田は・・・
岡田准一
だって、体力つけないとボディーガード勤まらないでしょ?
三宅健
まぁ、そうだけど・・・
めずらしくよくしゃべるね
長野博
おはよう!二人ともよく眠れた?
岡田&健
バッチリ~🤩🤩
長野博
声も揃ってるね。
合格
井ノ原快彦
そう言えば、岡田ー
この間の女の子なんだけど・・・
岡田准一
えっ?アミのこと?
井ノ原快彦
そうそう、アミさん。
男と楽しそうにだったじゃん
岡田准一
・・・どうせ俺は遊ばれたんや
井ノ原快彦
坂本君は、あんなこと言ったけど・・・岡田はアミさんにマジなんじゃないの?
岡田准一
・・・・
井ノ原快彦
もし、本気なら諦める必要は・・・
井ノ原くんが言い終わる前に岡田は、遮った。
岡田准一
彼女とは、そんなんやないわ!
俺が断ろうとしているのに、無理やり連れ出して・・・・
あげくのはて勝手に迎えに来て・・・
井ノ原快彦
あっ・・・・
いのっちが、誰か来たのに気づいたが岡田はかまわず続けた。
岡田准一
かえって迷惑だったんだよねー
アミ
・・・・!?
アミさんがいることにまだ、気づいていない岡田・・
岡田准一
だいたいさ・・・・
アミ
ごめんね、准・・・・
岡田准一
えっ?アミ?
いたのか?
井ノ原快彦
うん・・・ごめん・・・いま、来てくれていて・・・
坂本昌行
どうした?騒がしいぞ?
アミ
迷惑だったよね・・・・
泣き出すアミさん・・・
長野博
アミさん、誤解しないで
アミ
准、優しいから・・・
岡田准一
・・・・・・
アミ
大丈夫、本当は、今日、お別れをいいに来たから・・・
だから、さようなら!
そういうとアミさんは走っていってしまった・・・・
長野博
アミさん!!
井ノ原快彦
岡田!言い過ぎだよ!
あれは、まずいよ
坂本昌行
何があったんだよ
岡田准一
・・・これでええんや
坂本昌行
これでいいって?
岡田准一
だって・・・・
坂本昌行
岡田、あの子となにかあったの?
三宅健
坂本君が、好きになるなって言ったから・・・・
岡田准一
そうや・・だから・・・
俺といても狙われるだけやし・・・
坂本昌行
なにも、突き放さなくても・・・
三宅健
ねぇ?坂本君、人を好きになるのは自由でしょ?
坂本昌行
自由だ。・・けど、好きになっても辛い思いするだけだ。
相手も・・・
そして俺たちも・・・・
はじめからすきにならない方がいいんだ
三宅健
そっか・・・そうだよね・・・
妙に、説得力がある。
岡田准一
もう彼女のことは忘れるよ。
2度と会わへん。
だから、安心してよ
俺は、イオンさんのボディーガード、ちゃんと勤めるからさ
坂本昌行
岡田・・・・
なんだか、悲しそうな岡田・・・
これで、いいのか?
坂本昌行
そう言えば、剛は?
三宅健
さっき、外散歩しにいったよ?
イオンさんと
坂本昌行
ちょっと邪魔しにいくか?
井ノ原快彦
行こう行こう!
三宅健
僕は、遠慮しとく
岡田准一
俺もやめとくわ
坂本昌行
長野は~?
長野博
えっ?僕・・・・?
ん~
いいにおいするからそっち(厨房)にいく
V3
やっぱり?
三宅健
いいよなぁー、剛は・・
なんの気兼ねもなく一緒にいられてさ
朝食の時間になっても、イオンさんと、剛は、戻らなかった。

そして、部屋で着替えようとしたら突然、
イナン
健!!
三宅健
えっ?イナン?
イナン
話があるの!来て!
三宅健
いや、あのさぁー!ノックもせずに入るなよ!ビックリするじゃん
イナン
いいから、きて!
三宅健
えっ?
ぐいっと手を捕まれ、なんだか知らないけど、連れ去られる。
長野博
あれ?イナンさん?健?
朝食の準備が出来・・・
長野君がそう言うのを無視して、通りすぎるイナン・・・
三宅健
ごめん!長野君!後でいくから!
長野博
・・・・・・
三宅健
広いなぁー相変わらず・・・
その頃・・・
森田剛
イナンさん、ホントに俺、レンさんに、そっくりなんですか?
イオン
えぇ、とってもよくにてる・・・
森田剛
レンさんが、作ったクリスタルってどんな役目をしているの?
イオン
実はね、とてま重要なことが、わかったの
森田剛
重要なこと?
と、そのとき、ガサガサ音がした
森田剛
えっ?誰?
坂本&いのっち
ハロー!エブリバディ!
森田剛
ちょっとぉー!ふたりとも邪魔しないでよ
坂本昌行
俺たちさぁー、これから、門番になるわけだろ?
井ノ原快彦
そしたら、城の中は、見れなくなるから、今のうちってね!
森田剛
あっそ
イオン
ちょうどよかったわ。あなた方も、聞いて?
森田剛
あれ?後の3人は?
坂本昌行
もうすぐ、朝食だから、呼びに来たんだよ
井ノ原快彦
3人も、なんかしてるとは思うけど
森田剛
イオンさん!それより、重要なことって・・?
イオン
レンが、作ったクリスタルは、私たちの心に入れるものなの・・・つまり・・・
私たちの心となるもの・・・・
坂本昌行
心ね・・・・
イオン
その心に、送るクリスタルは、何らかの理由でバラバラになってしまった・・・そう、あの日あなた方が、この世界へ迷いこんだ日・・・
井ノ原快彦
え~っ?何?話が全然読めない・・・
イオン
バラバラになったクリスタルの数は6つ・・・
坂本昌行
はい!俺の予想言ってもいい?
井ノ原快彦
はい、坂本君、なに?
坂本昌行
・・・まさかなんだけど、そのクリスタルは、僕たちの体内にあったりする?
剛&いのっち
えっ?
イオン
やっばり、するどいわね・・・
そのとおりよ
坂本&いのっち&剛
えっ?マジで?
イオン
みなさんは、うすうす気づいているんじゃないですか?
時々自分の中に、他の人の感情を、感じるの・・・
坂本&いのっち&剛
・・・・・・
イオン
それが、クリスタルが、繋がっている何よりの証拠なんです
そして、イナンが連れてきたのは王様の前で・・・
三宅健
イナン?どうしたの?
イナン
お父様!わたしは、縁談などまだ、受けないって言ったでしょ?
イナン&イオンの父
イナン、そなたにはもう少し女王らしい行動を、してもらいたい
勝手に外に出たりしている
好いた男がいるなど、嘘だろう
三宅健
(いるんだけど話してないんだ・・・というよりは、わかってもらってな・・・)
イナン
彼です
三宅健
はっ?
イナン
彼・・・
健が、私の好きな人です
三宅健
イナン?何言ってるの?僕は、異次元の・・・
地球の・・・ムググ
イナンに口を押さえられ・・・
イナン
とにかく私に自由を、ください!
それと、彼を私のボディーガードに、推薦します!!
三宅健
って、いうか、全然状況飲み込んでないんですけど?
長野博
えっ?健がイナンさんと、婚約?
岡田准一
そうなんや。俺もびっくりしたわ
三宅健
うれしいような・・・嬉しくないような・・・・複雑・・・
長野博
王様、よろしいのですか?
イナン&イオンの父
まぁ、よい。イナンの選んだ青年だ。文句は言えまい
イナン&イオンの父
お前は、イナンをしっかり守ってくれるな?
三宅健
でも、僕は・・・
イナン
健!お願い!
三宅健
・・・
せっかく忘れようとしているのに・・・・
三宅健
・・・わかったよ
長野博
健!しっかり頼んだぞ!
岡田准一
そうそう、しっかりね
三宅健
岡田もだろ?
坂本昌行
なんだよ。なんの話してたの?
長野博
坂本君・・・
イナン
そうと決まれば、出掛けるわよ
再びイナンに手を捕まれその場から連れ去られた僕だった。
普通逆じゃない?
坂本昌行
なに?何でイナンさんが健を、連れ去るの?
長野博
それがね、イナンさんから健へとボディーガードの指名があって、
岡田准一
そのまま婚約者ってことに決まっちゃった
井ノ原快彦
やっぱりなぁー
坂本昌行
岡田・・・
岡田准一
なに?坂本君
坂本昌行
お前はあの・・・アミって子に謝ってこいよ
岡田准一
えっ?なんでや
坂本昌行
本当は罪悪感でいっぱいだろ
井ノ原快彦
どうしたの坂本君
岡田准一
イオンさん、買い物いくんだよね。一緒に行きましょう
聞かないフリを、する岡田だったが
坂本昌行
このまま別れても未練が残るだけだ。謝るだけでいいのから、行ってこいよ
坂本君は、岡田に耳打ちをする
坂本君なりの気遣いだった
岡田准一
・・・・わかった
俺は、坂本君の気遣いは嬉しかった
井ノ原快彦
ねぇ、もしかしてイオンさんにあの事を聞いたせい?
坂本昌行
えっ?
(回想)
イオン
心と心が繋がっている証です ・・・
坂本昌行
まぁ?言わなくてもあいつの・・・健の気持ちはバレバレだしな
長野博
あいつ、わかりやすいからね
坂本昌行
そういう長野は?
長野博
坂本くんこそ、キキさんと・・どんな話していたの?
坂本昌行
俺のことはいいんだよ
その頃・・
ミミ
どうしたの?みみ、それ運ばなきゃ・・・
メイドたち
きゃー!?
メイド1
キキ!逃げるわよ!ミミが変だから!
ガッシャーン
坂本昌行
なに?
森田剛
なんの音?
イオン
キッチンの方からだわ
その頃僕はというと、なぜだかイナンの部屋にいた。
キッチンが、大変なことになっているとは思わずに・・・
三宅健
ねぇ、イナン・・・
イナン
健、ごめんね・・・
三宅健
何であんな嘘・・・
イナン
なんでだろ・・・
三宅健
すぐ、バレるような嘘つくなよ
イナン
優しいからよ・・・・
三宅健
えっ?
イナンの目からは、涙が流れ・・・
イナン
レンと心が繋がってないって言ったとき・・そばにいてくれた・・・
三宅健
だって、それは・・・
イナン
あきらめなくていいって・・・言ってくれた・・・
三宅健
・・・
イナン
今も、あなたの優しさを利用しようとしているのに・・・・
三宅健
なくなよイナン・・・
イナン
健のせいだよ・・・
健が最近優しいせいだよ・・・
ぼくはまた、イナンを、抱きしめた。
三宅健
イナン・・大丈夫。僕たちは君たちを守る
守るためならどんなことでもする
それに、王様と約束しちゃったし
僕はイナンと向き直り、
三宅健
ボディーガードに、任命された以上、最後まで君を、守らないとね!
いまさらとりけすなんてできないだろ?
そして
長野博
あの!何があったんですか?
すぐ近くにいた長野君が駆けつけ
メイド1
それが、ミミの様子が・・・
長野博
えっ?ミミさんの?
メイド2
キキさんが、ミミさんを追いかけていったみたいですけど・・・
長野博
俺も追いかけます!
長野君はキキさんを、さがした。
長野博
キキさん・・
見つけたのはよいけど・・
長野博
えっ?
長野君は、そのとき、見てはいけないものを見てしまったようだ
坂本昌行
ホントにこの城は、広いよな
長野博
う、嘘だろ・・・
長野君が見てしまったキキさんの秘密って何だろう・・・・
キキ
ミミ!やめろ!
ミミ
・・・😒
キキ
キキ!俺だ!わからないのか?
ミミ
あなたも死にたいの?
キキ
ミミ・・・・
長野博
どこ行ったんだ?あの二人・・・                       

そうか。あの二人がいつも一緒にいた理由、やっとわかったよ
長野は、1人、キキさんと、ミミさんを探していた。
坂本昌行
長野のやつ・・・どこまでいったんだよ
そのころ、坂本くん、長野君が、キキと、ミミを探しに行ったことを、きいていた
森田剛
え~!朝食が、遅れてる?
剛は騒ぎに気づき、
イナン
どういうこと?メイドのキキとミミがいないなんて・・・
メイド2
イナン様。ミミは、誰かに操られたみたいです・・・
イナン
何ですって
三宅健
それで、長野君と坂本くんもいないんだ・・・
イナン
私たち、別館にいたから騒ぎに気づかなかったわ
森田剛
って言うか、俺たち朝飯遅くなっちゃったし・・・
三宅健
岡田とイオンさんは、町に出掛けちゃったし・・・井ノ原くんもいないし・・・
井ノ原快彦
坂本君、ずるいよぉ
俺だけ外に取り残して😒サボるなよ!
井ノ原くんは真面目に門番をやっていた・・・
井ノ原快彦
( ´Д`)~はぁ~
1人、大きなため息をつき、なぜか視線を感じた
井ノ原快彦
・・・・
大変ね
井ノ原快彦
大変と言うかなんと言うか・・・
真面目に受け答えている井ノ原くん。
私がお茶でも持ってきて差し上げるわ
その女は城に入ろうとしたので、
井ノ原快彦
あ!あのあなた誰ですか!勝手に入らないで・・・
!?
井ノ原くんは、気づいたときには、すでに女の姿はなく、遅かったが、女がしていた香水の匂いが残り・・・
井ノ原快彦
今の香水の匂い・・・
ま、まさかね・・・
なにかに気付きかけていた。

そして、イオンさんの買い物に付き合っている岡田は・・・
イオン
ねぇ?岡田さんは、アミと仲がいいんですって?
岡田准一
い、イオンさんまで・・・
イオン
岡田さん、彼女らは、家族も兄弟もいなくて、ずっと1人だったの
あなたが心の支えなのよ。誰かにずっと一緒にいてほしいのよ。
淋しいのに、ずっと笑顔を絶やさない子なの
岡田准一
・・そうやな
アミ
准、わらっていてね?
准には、素敵な明日が待ってる。だから、歌歌い続けてね?
そんなこと、言ってくれたっけ
イオン
彼女を、守ってあげて・・だって彼女は・・・
そこまで言うとイオンさんは、ハッとして黙ってしまった
アミ
イオン・・・これだけは・・・誰にも言わないで?
岡田准一
・・・イオンさん?
急に黙ってしまったイオンさんを心配した岡田・・・
イオン
な、なんでもないわ。
とにかく、仲良くしてあげてね?
岡田准一
・・・それが・・俺、彼女にひどいこと言うてしもたんや
なんであんなこと言うたんやろう・・・
アミ
迷惑だったよね?
岡田准一
明らかに彼女を、傷つけた・・・
坂本昌行
岡田・・・・?
岡田の心が読み取れたのか
坂本昌行
ったく、健にしろ、岡田にしろ、しょうがないやつらだ
でも、人間なんだからしかたないか
長野博
まて!
長野は、ある人物がなにかをするところをみた。
長野博
おまえ、いま、何をいれた
外にいる門番に、飲ませるのよ
不気味な笑みと、この香水の匂い・・・


敵は少しずつ動き出していたのだ。
長野は、彼女が、組織の一味であるとわかったみたいだ。
長野博
まさか、あなたが潜り込んで来るなんて
私だけじゃないわよ?
長野博
僕に、ミミさんのフリをして手紙を送ったのはあなたですね?
フフフフ、それがどうしたって言うのよ
キキ
ミミ・・・
その頃、ミミを見つけたキキだが、操られたミミに首を絞められていて・・・
キキ
ミミ・・・やめろ・・・・
ミミ
我々の計画の邪魔をするな
キキ
ミミに・・殺されるなら・・・・
ミミ
何を言っている
キキ
最後に・・・
キキさんは、ミミさんの耳元でなにか、言葉を言ったみたいだ・・・
ミミ
キキ?
キキ
ミミ・・・
一瞬、元のミミさんに戻ったみたいだ。
そして、崩れ落ちるキキさん・・

同じ頃、
おとなしく私たちのいいなりになりな!
長野博
うっ!
長野も女に首を絞められていた
あなたのクリスタルを・・・
長野博
や・・・め・・・
坂本昌行
長野!!
そこへ、間一髪、坂本君が、現れた
長野博
坂・・本く・・
ちっ
女は長野君から、手を離しその場を去っていった
長野博
ゴホッ
坂本昌行
大丈夫か?
長野博
俺よりミミさんとキキさんが・・・
そして
ミミ
わたし・・・
キキ
ミミ・・戻ったのか?
ミミ
わたしに近づいちゃダメ
キキ
ミミ・・・どうして・・・
ミミ
キキを、殺そうとしたから・・・
キキ
でも、それは
・・・
ミミ
逃げてキキ!
お願い!逃げないならわたしが、いなくなるから!
そう言って走り出したミミさん
キキ
ミミ!
待てよ!ミミ!
キキさんがミミさんを追いかけようとしていたら、坂本君と、長野君も、駆け付け
坂本&長野
ミミさん!キキさん!
キキ
坂本さん・・長野さん・・ミミが・・ミミが・・
長野博
ミミさん、元に戻ったんですね
キキ
でも、ミミは逃げてって・・・
長野博
黒幕はまだ、この城のなかに?
キキ
ミミは無事でしょうか・・・
長野博
大丈夫。あなたの声が届いているから
坂本昌行
キキさんのことは任せて
キキ
わたしも行く!
長野博
大丈夫。坂本君のところにいて
キキ
だって!ミミのことが・・・
長野博
わかってるよ。あなたの気持ちは・・・
キキ
長野さん?
坂本昌行
えっ?どういう意味?
長野さん・・・もしかしてわたしの正体に気づいた?
長野博
ミミさーん!
坂本昌行
あの?きみのきもちって?
キキ
ミミは、わたしの大切な妹みたいな存在だから・・・
坂本昌行
な、なるほど~
こっちは、気づいてないのね・・・
と思うキキだった。
イオン
岡田さん、アミに服を、選んであげたらどうかしら
岡田准一
いや、おれ、センスないし・・・
今さらアミにどう謝ったらええかわからんし
イオン
そうよね・・・言葉ってなかなか出ないこともあるわよね・・・
でもね、岡田さん。アミは待ってると思う。
あなたに、もう一度会いたい気持ちを待ってると思います。
岡田准一
ありがとう、イオンさん。
イオン
それより岡田さん・・・
イオンさんは、声を小さくして岡田の耳元で、ささやいた
イオン
組織が近くにいるわ
岡田准一
えっ?うそ・・・
イオン
バレてなければいいんだけど・・・・
岡田准一
イオンさんは、先に、帰っていて・・・
イオン
えっ?でも・・・
岡田准一
俺は、大丈夫やから・・・
ジョーさん、頼んだよ
ジョー
かしこまりました
イオン
待って。岡田さんはどこに行くの?1人じゃ危ないわ
岡田准一
おれ、よるところあるんや。
心配しないで・・ちゃんと帰るから
イオン
気をつけて
そう言って俺は1人になってしもたんや。
これが、悲しい結末を招くなんて考えていなかった

プリ小説オーディオドラマ