第6話

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2026/03/30 04:36 更新
青井 らだお
警察やりませんか?

そんな言葉が発せられた。
あなた
警察…か

確かに一度は考えた。


私のスキルを活かすのなら警察が適しているだろうと。


しかし…
あなた
なれるものか?そんな簡単に
あなた
私はこの街に来たばかりだぞ
青井 らだお
警察は万年人手不足なので新人は基本大歓迎です
あなた
街の人間や規則に関しての知識は皆無だぞ?
青井 らだお
来たばかりなら当たり前でしょう?
あなた
他のヤツの上に立つことが多かったから先輩を敬うなんてことできんぞ?
青井 らだお
そんなことは大きな問題になりません
青井 らだお
現につぼ浦っていう…その…なんというか…ヤバいヤツも警察として勤務しているので大丈夫です

大丈夫なのかそれは?


らだおにここまで言わせるとは…その「つぼ浦」は一体何をやらかしたんだ?


まぁとにかく、私が警察になることは何も問題ないというわけか。
成瀬 力二
いいじゃないですか。やっちゃいましょうよ警察。
ニックス・リア
ああ、我も良いと思うぞ。
ニックス・リア
実際、無手でニャンコ・スキーを取り押さえるくらいだから実力も十分だろう
成瀬 力二
え!?なにそれ、知らない!

…成瀬への説明は皇帝に任せるとしよう。


しかし…そうだな、確かにこれ以上ないくらいの好条件だ。
青井 らだお
それで…どうします?
あなた
…分かった。なるよ、警察に
あなた
だから詳しく説明してくれ
















二十日 ネル
それで、君が体験の子?
あなた
ああ、その通りだ
二十日 ネル
はじめまして、ボクは二十日ネル
二十日 ネル
今日一日君と一緒に行動して、警察として採用できるかどうか判断させていただきます
あなた
あなただ。よろしく頼む

そう言って挨拶を交わしたのはかなりラフな格好の警察官。


どうやらコイツが「ロケランすら生ぬるい」と噂の「ネル先輩」のようだ。


話を聞いた限りでは野蛮な人間を想像していたが、その容貌は至って普通。


人は見た目によらないということだろうか。


ちなみに、件の発言をした成瀬はらだお達とともに再び事件対応へと戻っていった。


警察というのは想像以上に多忙らしい。
二十日 ネル
といっても、あくまで形式的なものだからそんなに気負わなくても大丈夫だよ
あなた
というと?
二十日 ネル
いや〜、警察って本っ当に忙しいんだよ
二十日 ネル
その上、ギャングから恨みを買うことも多いから辞める人が後を絶たなくて…
二十日 ネル
だから、よほどのことでもない限り体験の子は採用するようにしてるんだよ

なるほど。


市民対応に事件対応、更にはギャングからの報復を考えると警察が常に人手不足というのも納得できる。
あなた
なんというか…大変だな
二十日 ネル
そうだね。ま、それがやりがいでもあるんだけど
二十日 ネル
さてと、愚痴もそこそこに早速面接から始めようか
二十日 ネル
まず君が何ができるのか教えてくれる?
あなた
ふむ…一番得意なのは戦闘だな
あなた
チェイスもある程度はできると思う
二十日 ネル
車とバイクだったらどっちのほうが得意?
あなた
あ〜…バイクだな
あなた
基本的に単独行動が多かったからな
二十日 ネル
なるほどね
二十日 ネル
ヘリなんかはできる?
あなた
得意というほどの腕前ではないが操縦だけなら問題はない
二十日 ネル
おっ、ヘリできるのはいいね〜
二十日 ネル
現状ヘリできる人が少なくて困ってるんだよね
あなた
そうなのか?
あなた
見た感じかなりの数の警察官がいそうだが
二十日 ネル
ん〜そうなんだけど皆ヘリ操縦したことない人なんだよね

たしかに一般的な生活を送っていればヘリを操縦する機会など無いに等しいからな。


そういえば、らだおは警察ヘリを使って事件対応していたな…
あなた
らだおはどうなんだ?
二十日 ネル
ん?らだおくんと知り合い?

思えばまだ話していなかったな。


まぁ、今は説明する必要もないか。
あなた
…昔、少しな
二十日 ネル
へ〜
二十日 ネル
らだおくんはね、警察の中でもトップクラスでヘリ上手いよ
あなた
そうか
二十日 ネル
最近はらだおくんとナツメくんっていうヘリが上手い人の2人でやってもらってることが多いかな
あなた
「ナツメ」…たしからだおの師匠だったか?
二十日 ネル
よく知ってるね
二十日 ネル
らだおくんに聞いた?
あなた
まぁ…そうだな

正確に言えば、アイツらが話しているのを隣で聞いただけだが…わざわざ言う必要もないだろう。
二十日 ネル
オッケー。だいたい分かったから次に実際の腕前を見せてもらいたいんだけど━━━━━

その時、1つの通知音のようなものが、彼女の続く言葉を遮った。
          銀行強盗
あなた
二十日 ネル
おっ!丁度いい
あなた
なんだ?
二十日 ネル
事件の通知だよ
二十日 ネル
警察になるとこういった通知が逐一届くからその都度対応に向かうの

つまり、たった今現在進行系で事件が起こっているというわけか。


場所は…それなりに近いな。
二十日 ネル
せっかくだしボクと2人で行こうか
あなた
体験が行っていいのか?
二十日 ネル
大規模な犯罪の対応は参加できないけどこういった小さい事件だったら大丈夫だよ

そう言うとネルは無線に向けて声を発する。
二十日 ネル
【二十日ネル、新人の子と2人で対応します】

その声は目の前の彼女、そして先ほど渡された無線から同時に私の耳へと伝わってくる。


警察はこの無線で連携を図れというわけか。


無線から響く了承の声を聞き流しながら先を行くネルの後に続く。


この街に来ての初仕事だ。


気張っていくとしよう。









追加情報

職業 無職→警察官体験

技能 バイクによるチェイス
   ヘリの操縦

プリ小説オーディオドラマ