そんな言葉が発せられた。
確かに一度は考えた。
私のスキルを活かすのなら警察が適しているだろうと。
しかし…
大丈夫なのかそれは?
らだおにここまで言わせるとは…その「つぼ浦」は一体何をやらかしたんだ?
まぁとにかく、私が警察になることは何も問題ないというわけか。
…成瀬への説明は皇帝に任せるとしよう。
しかし…そうだな、確かにこれ以上ないくらいの好条件だ。
そう言って挨拶を交わしたのはかなりラフな格好の警察官。
どうやらコイツが「ロケランすら生ぬるい」と噂の「ネル先輩」のようだ。
話を聞いた限りでは野蛮な人間を想像していたが、その容貌は至って普通。
人は見た目によらないということだろうか。
ちなみに、件の発言をした成瀬はらだお達とともに再び事件対応へと戻っていった。
警察というのは想像以上に多忙らしい。
なるほど。
市民対応に事件対応、更にはギャングからの報復を考えると警察が常に人手不足というのも納得できる。
たしかに一般的な生活を送っていればヘリを操縦する機会など無いに等しいからな。
そういえば、らだおは警察ヘリを使って事件対応していたな…
思えばまだ話していなかったな。
まぁ、今は説明する必要もないか。
正確に言えば、アイツらが話しているのを隣で聞いただけだが…わざわざ言う必要もないだろう。
その時、1つの通知音のようなものが、彼女の続く言葉を遮った。
銀行強盗
つまり、たった今現在進行系で事件が起こっているというわけか。
場所は…それなりに近いな。
そう言うとネルは無線に向けて声を発する。
その声は目の前の彼女、そして先ほど渡された無線から同時に私の耳へと伝わってくる。
警察はこの無線で連携を図れというわけか。
無線から響く了承の声を聞き流しながら先を行くネルの後に続く。
この街に来ての初仕事だ。
気張っていくとしよう。
追加情報
職業 無職→警察官体験
技能 バイクによるチェイス
ヘリの操縦











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。