第81話

おとうさん
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2026/05/16 03:13 更新

Naiko
モンスターっ!

戦闘態勢を咄嗟にとる。
しかし、モンスターは張り付いたスライムに夢中のようだった。
If
……あいつ…味方…なんか?
ライト
よ、よくわからないけど頑張れ!


スライムはモンスターの元へ顔面に頑張って張り付いている。
これは…もしかして任せても大丈夫なやつか…?



そんな楽できる希望が見えたと思ったが、そうではなく

モンスターはスライムをゼリーのように吸い、むしゃむしゃと食べ始めた。

Naiko
スライムーっ!!
If
食ったであいつ!!怖!!
Liura
胃はどこにあるのかな…

たった十分程度の命が失われてしまったところで、ギャグの雰囲気が漂ってくるが、モンスターはシリアスにもこちらに攻撃をしてくる。

Naiko
避けてっ!

俺はそう言いながら、血液操作でモンスターに血をぶつけた。
流石にぶった斬らないといけないのか、まだ攻撃を続けてくる。
If
おらっ!!

まろが剣でモンスターに傷をつけた。
しかし切傷程度である。

If
かっったっ!!
Naiko
えぇ…まじか…

今回のモンスターはめちゃ硬いらしい。

さてどうしようかと考えていると、ふと扉が開く。






そっちに目をやった瞬間、何かが通り過ぎて、気づけばモンスターが切り刻まれていた。
核も壊れたらしい、モンスターは灰になって消えていく。

Naiko
……え…。


マリア
!…あ、良かったぁ。皆無事だね。

王様の声が聞こえる。
ほんわかな声と対照的に、凄く服や髪がぼろぼろだ。

その隣に立っている、先程モンスターを一瞬で倒した人を俺は凝視する。


心臓が痛くて苦しくなった。

呼吸しているかも怪しい。


幻覚かもしれない、


でも、紛れもなく、そこにいるのは、



Naiko
ぉ…っ…と、っ、さ…はっ…
ナイト
!…ないこ、息吐いて、大丈夫。

いつの間にか側にいて、崩れそうになる背中を支えてくれていた。
この声、匂い、懐かしくて涙が出そうだ。

でも、それと同時に思い出されるのは、赤くて苦しい、あの光景。
Naiko
〜ッ!…ぅ…っ

なんでここにいるのか、死んだはずなのになんで
聞きたいこと、言いたかったこと、色々あるのに



さっきまで、大丈夫だったのに。




やっぱり、本物となると違うのだろうか

久しぶりに見た父の焦った顔を見ながら、ゆっくりと意識が暗転してった。

If
ないこっ…
ナイト
……やっぱ、無理だったか…。

ナイトさんがそう言って、崩れ落ちてしまったないこを抱えた。
マリア
……ナイト。
ナイト
傷、深くなりすぎちゃったのかもね。


ライト
……あの、ないこのおとうさん。
ナイト
…おや、君は…
ライト
テイル王国のライトです。
ライト
あの…僕と同じ…ですよね?

同じ、というのは霊体なのかということだろう
ナイトさんはすぐ理解したようで、頷いた。

ナイト
うん。かなり前に死んだよ。
マリア
……君の隣の子は?

お父様が質問する。
ライト
この子も死人です。名前はドール。

ライト王子が答えた。

マリア
…ライト殿下も…魔王に…
ライト
はい、魔王の魔法で実体化してます。

ナイト
……そう。

ナイト
…殿下…じゃなくて、陛下。
ナイト
ちょっと…、3人だけにさせてもらってもいい?

ナイトさんはそう言いながら、先程から何も動きがなかったりうらの腕を掴んだ。
Liura
!…

マリア
……わかった。

ライト
…じゃあ、僕らは魔王の討伐に助太刀でもしにいこうかな。
マリア
戦力は多いほうが良いからね。よろしく。
ライト
了解されます。

ライト王子はそう言って、ドール君の腕を掴んで部屋を出ていった。

マリア
……じゃあ、行こうか。いふちゃん。
If
……はい。

俺とお父様も、部屋を出た。

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