戦闘態勢を咄嗟にとる。
しかし、モンスターは張り付いたスライムに夢中のようだった。
スライムはモンスターの元へ顔面に頑張って張り付いている。
これは…もしかして任せても大丈夫なやつか…?
そんな楽できる希望が見えたと思ったが、そうではなく
モンスターはスライムをゼリーのように吸い、むしゃむしゃと食べ始めた。
たった十分程度の命が失われてしまったところで、ギャグの雰囲気が漂ってくるが、モンスターはシリアスにもこちらに攻撃をしてくる。
俺はそう言いながら、血液操作でモンスターに血をぶつけた。
流石にぶった斬らないといけないのか、まだ攻撃を続けてくる。
まろが剣でモンスターに傷をつけた。
しかし切傷程度である。
今回のモンスターはめちゃ硬いらしい。
さてどうしようかと考えていると、ふと扉が開く。
そっちに目をやった瞬間、何かが通り過ぎて、気づけばモンスターが切り刻まれていた。
核も壊れたらしい、モンスターは灰になって消えていく。
王様の声が聞こえる。
ほんわかな声と対照的に、凄く服や髪がぼろぼろだ。
その隣に立っている、先程モンスターを一瞬で倒した人を俺は凝視する。
心臓が痛くて苦しくなった。
呼吸しているかも怪しい。
幻覚かもしれない、
でも、紛れもなく、そこにいるのは、
いつの間にか側にいて、崩れそうになる背中を支えてくれていた。
この声、匂い、懐かしくて涙が出そうだ。
でも、それと同時に思い出されるのは、赤くて苦しい、あの光景。
なんでここにいるのか、死んだはずなのになんで
聞きたいこと、言いたかったこと、色々あるのに
さっきまで、大丈夫だったのに。
やっぱり、本物となると違うのだろうか
久しぶりに見た父の焦った顔を見ながら、ゆっくりと意識が暗転してった。
ナイトさんがそう言って、崩れ落ちてしまったないこを抱えた。
同じ、というのは霊体なのかということだろう
ナイトさんはすぐ理解したようで、頷いた。
お父様が質問する。
ライト王子が答えた。
ナイトさんはそう言いながら、先程から何も動きがなかったりうらの腕を掴んだ。
ライト王子はそう言って、ドール君の腕を掴んで部屋を出ていった。
俺とお父様も、部屋を出た。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。