第5話

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2024/06/24 16:45
ぴくと
らん、改めてようこそ白国へ!
リィ
歓迎します。私のことは、リィとお呼びください。
ぴくと
俺の右腕だよ!
らん
らんです。よろしくお願いします。
リィ
こちらこそ、一緒に補佐してくださる方が出来て嬉しい限りですよ。
ぴくと
軍服なんかは後で採寸するから、よろしく。ってことでリィ!基地内の案内よろしく!
リィ
ぴくと様も一緒ですよ。
ぴくと
え゛………
リィ
目を離せばすぐにいなくなるんですから。だったら、3人で行けばいい話です。
ぴくと
は、はぃ……
リィ
行きましょう、らんさん。
らん
は、はい!
リィ
ぴくと様?
ぴくと
行くよ、今行く〜。
ぴくと
ここが兵たちの宿舎だよ。隣は訓練場になってる。ちょうどやってるね。顔見せは追々やるから。
らん
わかりました。
リィ
不思議ですよね?
ぴくと
そりゃあね〜。
らん
ぴくと
総統の隣に見たことない人連れてれば、注目の的ってこと。
らん
あぁ。
奇異の眼差しが向けられる
ぴくと
ねぇ、らん。リィみたいに髪を真っ白にしてみない?
らん
え?
リィ
そんないきなり!
らん
いいですねぇ。
リィ
はぇ?
らん
羨ましいと思ったんですよ!綺麗な白髮じゃないですか?日に当たってキラキラ光って、すごく綺麗ですよ。
リィ
………
ぴくと
リィ、顔赤〜。
リィ
ぴ、ぴくと様!からかわないでください!あなたもですよ、らんさん!!
らん
本音なのに。
リィ
………
ぴくと
いいよね。
らん
いいと思います。私に似合うかな?
ぴくと
やってみようよ!
リィ
もう、知りませんよ。
ぴくと
よし!そうとなれば、早いところ案内しちゃって、髪を染めてしまおう!


与えられた自室

何もやることないでしょ?と、煙草を勧められた

試しにやってみる
らん
………ゲホッゲホッ!!
最初はむせた
だが、吸いなれるとできるもので、ベリーが好きらしく香りが混ざってるらしい
確かに甘い香りが煙に混じる
ぴくと
呆れた、ホントに吸ってる。
らん
!!
扉に寄りかかり、こっちを見てる
らん
びっくりさせないでくださいよ。
ぴくと
いや、ノックしたわ。
らん
小さすぎて聞こえてませーん。
ぴくと
あっそ。
らん
吸わないんですか?
ぴくと
俺はむせるから、無理。
らん
そうですか。
ジーーッと見られる
らん
……なんです?
ぴくと
絵になるよ。
らん
は?
ぴくと
君と煙草、月に光る白髪。絵になるなぁって。
らん
そうですか。綺麗に、仕上がってます?
煙草を灰皿に押し付け消す
ぴくと
うん、いい感じ。何回かやればもっと綺麗だよ。俺色って感じ。
らん
なんですか、それ。彼氏の独占欲的な。
ぴくと
あ〜、そんな感じか。俺にもよくわからん。ただ、綺麗だなって思うだけ。
らん
どうも。
ぴくと
それでいてよ。
らん
気に入ってる間は、これでいますよ。
ぴくと
飽きないでね。
らん
え〜。
ぴくと
明日からは、リィが仕事を教えてくれる。頑張ってね?
らん
了解です。
ぴくと
期待してる。
扉に手をかける
ぴくと
遅くまで起きてるなよ。
らん
私はガキか?
ぴくと
アハハッ!じゃ、おやすみ。
らん
おやすみなさい。
パタンと扉を閉められる
らん
そうだね、寝るか。
ベッドに潜り込んだ

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