第30話

秘め事
206
2025/08/09 15:06 更新
あなた
……
結局眠れはしなくて、私は誰もいない公園で


小さな石ころを蹴飛ばしながら歩く。


そんな時、ほんの少し先で優太を見つけた。
乙骨 優太
おーい
あなた
ゆ、ぅた




何故だろう。


嫌な予感がして仕方がない。
あなた


私は黙ってそこに立つ。


乙骨 優太
…あなたちゃん?
あなた
あ、
あなた
ど、どうしたの?
乙骨 優太
…いや、大丈夫かなって
乙骨 優太
元気、無さそうに見えたから
あなた
うん、
乙骨 優太
そ、そうだ!
乙骨 優太
あのさ、この前言ってたよね!
あなた
え、?
あなた
何の事?
乙骨 優太
ほら、【秘密の呪文】みたいなの
乙骨 優太
僕さ、あれ




















何となく、『あぁ、やっぱり』


なんて、府に落ちてしまった。












乙骨 優太
わかっちゃったんだよね



静かな夜、あなたの声だけが聞こえて


暗くて深い夜の色が私の不安をより一層強くする。


あなたが知ってしまった夜は少し重く、私の心にストンと落ちた。











あなた
( …あ、もう )
あなた
(  三時だ。 )


また、ほんの少しの眠気がやって来ると同時に


神様は、何もしてくれはしないのだと心の中で呟いた。







誰も、私の泥濘した心に気づかない。
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