前の話
一覧へ
次の話

第15話

14.
122
2026/03/14 16:17 更新
あなたside
何故か、行って欲しくなくて、寂しくて、つい渡辺先輩の腕を反射で掴んでしまった。
︎︎
︎︎
ご、ごめんなさい…。
︎︎
︎︎
今のは忘れてください…。
nb.
やだ。
︎︎
︎︎
え、
nb.
だって可愛んだもん
︎︎
︎︎
か、かわいい…?
かわいい、可愛い、KAWAII…その言葉だけが脳内で独り歩きしてグルグル駆け巡る。
可愛い、って私が…?
nb.
ふはっ
訳わかんないーって顔してんね
渡辺先輩は踵を返すと、ベッド脇の椅子に座り込んで私の頭を軽く撫でた。
nb.
熱あると人肌恋しくなっちゃうもんな。
nb.
いいよ、俺ここにいるから。
「適当に他の誰かに頼むから。」と付け加えて、すぐさま渡辺先輩はスマホを取り出した。
nb.
ラウールが色々持ってきてくれるって。
︎︎
︎︎
もう本当に色々とごめんなさい…。
ここまで来ると、本当に申し訳なさで消えたくなってくる。
…まぁ消えたところで探し出される気がするけど。
nb.
いいんだってば。
nb.
俺たちがしたくてしてる訳だし。
コンコン
ガチャ
ru.
しょっぴー!色々持ってきたよ〜。
nb.
お、さんきゅ。
ru.
あなたちゃん大丈夫?
︎︎
︎︎
まぁ、何とか無事です…。
ru.
そー?ならいいんだけど…。
ru.
あ!それより!
パッと閃いたかのように手を叩くラウールくん。…コロコロ表情が変わって同い年なのに可愛く見えてくる。
…渡辺先輩がさっき言った可愛いってこういう事なのかな。
ru.
舘さんがあなたちゃんが食べれそうなら何か作るよって!
ru.
食欲ありそう、?
そう言って顔を覗き込んでくるラウールくん。初めてこんなに間近で見たけど、やっぱりすごく顔が整っている。
恐るべしハーフ…。
︎︎
︎︎
少しなら、食べれそうです、
ru.
わかった!舘さんに伝えてくるね。
ru.
しょっぴーまたまた頼んだよー?
nb.
任せとけって。
ru.
じゃ、また後でね〜!
ニッコニコで手を振るラウールくんに私も手を振り返した。
バタン
nb.
じゃ、熱測ろっか。
nb.
はい、腕持ち上げてー。
︎︎
︎︎
…!?
︎︎
︎︎
そ、そこまでしてもらわなくても自分で…!
nb.
だーめ。
nb.
具合悪い時くらい素直に甘えとけ。
︎︎
︎︎
うぅ〜…。
普段から人に甘えるなんてした事の無い私が今更人に甘えるなんて…。
そう心では思っていても、それは渡辺先輩に伝わらない。
羞恥心がとんでもないけど、今は大人しく享受しておくしかない。
nb.
37.8度かぁ、
nb.
そこそこ普通に高ぇな…。
︎︎
︎︎
はぁ
三十八度近くあると思うと、なんだか一気に体がだるくなってきた。
nb.
まぁとにかく安静第一な。
︎︎
︎︎
はぁい…。





プリ小説オーディオドラマ