あなたside
お昼休み。この間とは違って目黒くんと二人きりではなく、私含め10人でのお昼タイム。
佐久間先輩の提案により、9人が一緒に住むお家へ招待された。
次々発言されて一個一個拾うのに一苦労。私聖徳太子じゃないからいっぺんに聞き取れないんですけど。
なんかヤケに目黒くん見つめてくるな…。
「俺だよね?」って圧を感じる…。
覗き込むように上目遣いで見つめてくる目黒くん。
そういう顔されると目黒くん選ばなきゃいけない気になってくる…。
色々分かってない内に話が進んでるなぁ…。
私ほんとにお邪魔してもいいのかな。
後から女子たちに刺されたり…。
なんか頭痛いな…。気のせいかな。
放課後目黒くん教室には行かないって、校門で待つって言ったじゃん…。私悪目立ちしてないかな…。
心無い陰口はなるべく聞かないようにして、足早に目黒くんの方へ向かった。
なんだかんだ言って、私にきっかけをくれた事もあって、9人の内目黒くんと話す機会が一番多い気がする。
クラスが同じ康二くんともよく話すけど、やっぱり目黒くんとの話す機会の方が多い。こまめに連絡くれたりお昼誘ってくれたりするのもだいたい目黒くんだし。
やばい。なんか頭に激痛が走って…。
目黒くんが呼んでる気がするけど上手く聞き取れない…。
目黒くんの声が遠くに聞こえた直後、途端に体の力が抜けて、私の記憶はそこで途絶えた。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。