あなたはどこだろうと周りを見渡していた。しかし自分の服装を見てみると鬼殺隊に入る前の格好、つまり夕顔の花が描かれた着物を着ていた。
そこを走っているとふいに後ろから、
懐かしい声が聞こえた。
柔らかくて居心地のよい声が。
そしてあなたが振り返ると…
あなたから見たらもう小さく見えたあなたの母親がいた。母親だけでない。
あなたの父親の春、兄の夏、城下に住んでいた民達があなたの後ろに並んでいた。
あなたは嬉しくて、懐かしくて駆け寄り泣いた。
みんながあなたを褒め称えていた。あなたはとても嬉しかった。その間なんと夏が…
夏が連れて来た人物は…なんと、霞柱・時透無一郎だった。
あなたは夏が無一郎を連れて来ると速攻で無一郎に抱きついた。そして無一郎の腕の中でわぁわぁ泣いた。
あなたが泣いていると無一郎もつられて涙を流していた。
あなたと無一郎がお礼を言い合っていた時だった。あなたの父・春が無一郎に話しかけていた。
無一郎がそう答えると春は満足そうな顔をしていた。
そこでかつて城下に住んでいた者たちが一気に湧き上がった。
皆んなが笑顔に沸き溢れていた。
しかしと思った。あなたのかつての婚約者・福島頼政が見当たらない。そう思っていたが向こうからあなたに話しかけてきた。
頼政はなんとも言えない表情をしていた。そのはず。頼政の横にはあなたとそう変わらない女性が立っていた。
頼政の横にいる女性は気まずそうな表情をしていたがシャキッとしていた。
あなたの中には迷いはない。はっきりと答えた。
そう、あなたが答えると頼政は吹っ切れたような表情をしていた。
あなたと頼政が話していると無一郎がやきもち?を妬いてあなたに抱きついていた。
無一郎が大胆不敵過ぎてあなたは返す言葉も出ない。
あなたが困り果てていると後ろから頼政が無一郎の頭をぐしゃっとやった。
あなたが頼政のことをお兄様と言ったので頼政もあなたの事を妹扱いをしてきた。
そしてその場で無一郎と頼政は追いかけっこを始めた。おかしくてあなたはあはははっと声をあげて笑っていた。
そして時間が経つと無一郎はあなたに抱きつき、
そして2人を祝福するかのように銀杏と夕顔の花が沢山、散っていた。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。