私は隼が心配になって、
隼の家にいさせてもらうように
お兄ちゃんとマネさんに頼んだ。
私の大好きなお店も、臨時休業として閉めた。
なんでだろう。私は龍友が好き。
なのに、頭の中は、隼でいっぱい。
ごめんね龍友…。
そんなことを思っていると、
隼が目を覚ました。
隼は全部話してくれた。
隼が龍友に言ったことも、全部。
そして、隼がまだ私を好きでいてくれてる
ことも______________________。
龍友………悪く言ってごめんね。
そう思いながら電話をかけた。
しかし……………。
こればっかりは仕方のないこと。
けど、私の心の中には
「不安」と「焦り」しか無かった。
龍友side
僕は隼にもあなたにも酷いことをした。
あなた、僕なんかよりも、隼のほうが
ええんちゃうか………??
僕はただの一目惚れや。
隼のほうが思いは強いし、
隼のほうがあなたのこと傷つけへん。
こんなことを思う僕はダメ男や。
もう、あなたとは関わらへん。
そう決めたんや。
亜嵐side
隼………大丈夫かな。
あれ、あなたから電話??
あなたが焦った時、
お兄ちゃんじゃなくて、
亜嵐って呼ぶよね………。
あなたとの電話が切れた瞬間、
俺は龍友くんに電話をかけた。
龍友くん………ファイト。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!