第4話

感情
1,077
2022/03/08 17:37
朝 5:58
今日はtodoの撮影日だ。
上手く表情が作れるか心配だが、一度感情に流されるのは辞めた。あの場面をなんとかしてでも忘れる事にした。
テヒョン
テヒョン
おはようございます〜
ヨンジュン
ヨンジュン
おはよう〜テヒョナ〜
スビン
スビン
おはよう〜!!
ヨンジュン
ヨンジュン
まだボムギュ起きてこねえのか…笑
スビン
スビン
僕が起こしてきますね笑
ヨンジュン
ヨンジュン
おーう。お願い〜
ヨンジュン
ヨンジュン
テヒョナ、そこにパンあるけど食べる?
今日撮影場所結構遠いらしいよ
テヒョン
テヒョン
そうなんですか…今日は大変ですね…笑
はい。頂きます〜
僕はテーブルの上に置いてあったフランスパンを1つ食べながら今日のスケジュールを確認していた
スビン
スビン
起こしてきましたよ〜
ヒュニンも寝てたので起こしました笑
ボムギュ
ボムギュ
ふわぁ〜あああねむいいい
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
おはようございます〜ふはぁっ…
スビニヒョンに抱えられた2人が出てきた。
とても眠そうだ。
テヒョン
テヒョン
おはようボムギュヒョン
テヒョン
テヒョン
おはようヒュニ…
何も知らない顔で挨拶をしようとした時、ヒュニンカイの首元に目がいった。







あの女の子に貰ったネックレスを付けていた。
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
…?おはようテヒョナ!
テヒョン
テヒョン
………う、うん。
動揺するな。冷静に…。

「どうして、僕が居るのに目の前でそれを付けるの…。」


そんな事を一瞬でも考えた僕はきっと子供だ。
ボムギュ
ボムギュ
…………テヒョナ〜今日一緒に外出ようよ〜!
テヒョン
テヒョン
えっ?
ボムギュ
ボムギュ
高校卒業してからあんま一緒に歩いたりしてないじゃん?笑
テヒョン
テヒョン
あー…分かりました笑
正直ボムギュヒョンと一緒に居るといつもふざけていて疲れる…笑
でも今はボムギュヒョンのその元気が必要かもしれない。
ヨンジュン
ヨンジュン
じゃあ俺ら先に事務所向かっとくよー
ボムギュ
ボムギュ
はーい
ガチャとドアの閉まった音がすると同時に僕はあのヒュニンの首元を思い出し、咄嗟に下を向く。
ボムギュ
ボムギュ
テヒョナ…ヒュニンカイの首のネックレスって?
相当高いやつだし、ヒュニンカイ持ってなかったよね?
テヒョン
テヒョン
……例の女の子に貰ったやつです。
ボムギュ
ボムギュ
えっ…うわぁ寝ながら付けてるって事…?
テヒョン
テヒョン
…………
ボムギュ
ボムギュ
あ、ごめん…ま、まぁ見間違いかもだし!?
ボムギュ
ボムギュ
ほ、ほら早く行こ行こ〜!!…笑
_外_
テヒョン
テヒョン
…今日良い天気ですね
ボムギュ
ボムギュ
それな〜!? 空気が気持ちい〜!
ボムギュ
ボムギュ
まあさ!そんな落ち込まず大丈夫って考えよ!
俺、ヒュニンカイが浮気とか本当無いと思うし!
ボムギュ
ボムギュ
今日はtodoだよ〜!
超面白い撮影だし、楽しもうよぉぉ!!
…ヒョン僕が元気無いのを分かって言ってくれている…そうすぐに気づいた。
きっと、こうやって一緒に行こうと言ったのも
僕を元気付ける為だろう。
テヒョン
テヒョン
ヒョン…ありがとうございます
テヒョン
テヒョン
そうですね…!!
いっぱい楽しみましょう
ボムギュ
ボムギュ
うんうん!!
全然いいよ〜!ほら!ヒョン達待たせたら超怖ぇから行こっ!笑
ヨンジュン
ヨンジュン
さて、今日のtodoはなんですか〜!
僕達は合流をした後、バスに乗り大きなプラネタリウムに着いた。

今回はプラネタリウムでの撮影だ。
スタッフ
今回は…「Tomorrow星空マジック」です!
スビン
スビン
おぉ〜凄く綺麗な場所ですね〜!
スタッフ
ここではプラネタリウムを1度見てから、様々なミッションに参加してもらいます
スタッフ
まずは皆さん椅子に座って頂いてプラネタリウムを鑑賞しましょう…!
貸切ですので、鑑賞中もコメントをお願いします
ヨンジュン
ヨンジュン
分かりました〜
スビン
スビン
じゃあ皆座ろう〜!
テヒョン
テヒョン
……あっ
僕は目の前の椅子に座ろうとすると…横にはヒュニンカイが居た。
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
テヒョナ〜横じゃん!笑
テヒョン
テヒョン
そうだね…
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
………?
スタッフ
それでは今から流しますね
カメラの方お願いしまーす
周りが暗くなり、綺麗な曲が身体を包み込むように流れる。
スビン
スビン
うわ〜本当に綺麗…
ヨンジュン
ヨンジュン
眠くなるな…笑
ヒョン達がコメントをしている間、手に何かを感じた。
テヒョン
テヒョン
……?
ヒュニンカイの手だ。
暗くスタッフさんにもバレないと思ったのか…手を繋ごうとしてきた。
テヒョン
テヒョン
…………っ…
僕は嬉しいはずなのに嫌だった。
まるで遊ばされているようだ。僕はそんなに軽くない。



ヒュニンカイの手を僕は退けた。
流石に驚いたのか、ヒュニンカイは僕の顔を横からチラッと見た。




だが僕は目を合わすことなく、鑑賞は終わった。
その後の撮影はあっという間だった。

いつものようにミッションをクリアしていき、ブドウの実を貰う。
だけど、いつもよりヒュニンカイと関わる事は無かった。
スビン
スビン
お疲れ様でした〜
ヨンジュン
ヨンジュン
お疲れ様ですーー!
ボムギュ
ボムギュ
お疲れ様でーす!
やっと退勤の時間になった。
テヒョン
テヒョン
お疲れ様ですー。
僕はメンバーと一緒に帰りのバスに乗り込んだ。
帰りは撮影の疲れもあってか、眠りについていた。

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