止まらない 、
辞められないの 。
ダメだって分かってるのに 、 ダメなのに 。
涙が無意識に出てくる 頬を伝って それを見て彼は
御免 、と言い放ち 自分の顔を手で抑え 離れた 。
そのまま立ち上がり また 御免って、 もう寝るね 、
本当にごめんね、 って 、
何度も謝るの 。
リビングに一人残されて 、 さっきまで 暖かくうるさかった鼓動も、
冷たく 堕ちてしまった 。
その後の記憶は覚えていない 、
朝目が覚めたら また おはようって ふんわり微笑んでる彼が
怖かったよ 、
「 おはよう .. ございます 、 」
『 今日も仕事 ? 』
「 いやッ 、 休み .. です、 」
『 .... そっか、 』
『 今日から 、 仕事があるんだけど 帰るの、 』
『 遅くなるかも 、笑 』
「 ..... 仕事 、 ? 」
『 うん .... 仕事だよ 。 』
え、闇バイ((
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!