次の朝、少し腰は痛かったが
だいぶ楽になった。
よし、学校に行こう
空は晴れてスズメの声がチュンチュン響き渡る。
そして心地よい風もフワッと俺の髪をくすぐる。
誰もいない道で呟く。
そんなこんなで学校に着いた。
テオくんはまだ来てないみたいだった。
ガラッ…
やる気のない声を出した人は
テオくんだった。
俺は急いでテオくんに駆け寄った。
するとテオくんは
なんてはにかみながら俺に言ってくれた。
テオくんの優しい表情が俺は好き。
皆がザワついている中、
ガラッとドアが開く音がした。
そこには女の子がいた。
転校生…?
なんか変な挨拶だなぁ…
なんて思いながらテオくんの方を見た。
するとテオくんは…
テオくんの目は輝いていた。
キラキラ
まるでビー玉みたいに。
テオくんは勢いよく手を挙げた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。