そして寺島くんと今日の放課後帰ることになった。
帰り道になり寺島くんは俺のあだ名を決めてくれた。
お互いそう呼び合う…
その言葉がすごく嬉しくて、僕は今まであまり出なかった笑顔が自然と出てきた。
テオくんと離れた瞬間、少し寂しくなった。
この気持ちってなんなのかな…
そして次の日になり、新しい掃除場所を決めることになった。
テオくんは静かな声で俺に言ってきた。
クスクスと笑いながら掃除場所をどこにするかと話し合った結果、体育館掃除になった。
同時に手を挙げ声が重なった。
他に手を挙げる人がいなくすぐに決まった。
ほかの人が手を挙げたらジャンケンすることになり、勝った人同士で掃除場所になるので、
テオくんと離れなくて嬉しかった
今日からテオくんと掃除場所が一緒だと
思うとすごく掃除の時間が楽しみになった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。